日本に「米」を買いに行く中国人、「品種改良すれば、その必要はなくなる」=中国

日本に「米」を買いに行く中国人、「品種改良すれば、その必要はなくなる」=中国

日本の米は、外国人にも「おいしい」という評価が高い。中国でも稲作の歴史は長いが、なぜ中国には美味しい米の品種が少ないのだろうか? (イメージ写真提供:123RF)

 経済的に豊かになった中国では、「お腹いっぱい食べれば満足」する時代ではなくなった。生活用品でも食品でも質の高いものが人気で、日本製品の評価は高いが、中国メディアの捜狐は1月30日、もう日本に米を買いに行く必要はないとする記事を掲載した。

 記事はまず、2015年に中国で発生した「日本の高級米」ブームを振り返った。炊飯器と便座の爆買いが落ち着いたあと、中国国内では安心でおいしいと日本米が評判となり、ネットで日本米が高額で取引された時期があった。ある中国人は5キロで1500元(2万4000円)の日本米を購入し、中国で注目を集めたという。

 信ぴょう性のほどは別として、それだけ最近の中国では、食に対する高級志向が強くなっているということだろう。では、なぜ日本をはじめとする海外の米に人気が集まり、中国にはおいしい米の品種があまりないのだろうか。記事は、単に「品質改良を始めたのが遅かった」からだと分析。品種の研究には時間が必要だが、明治時代にはすでに品種改良が始まっていた日本と、戦後しばらくしてから改良が始まった中国との開きは「100年」程度あるという。

 しかも、日本では米が生産過剰となり1970年頃から減反政策をはじめ、その分だけ質の改良により力を入れてきたが、一方の中国は、「まだ生産量を上げている段階」だと日本との違いを指摘した。さらに、中国では米の販売は薄利であるため、付加価値を付けようという原動力に欠けるという問題もあるようだ。

 しかし記事は、将来的に「日本の高級米を買う必要はなくなる」と主張。中国においしい米がないのは、日本よりも品質の研究が遅れたためであり、「中国の土地の広さ、中国人の賢さと勤勉さ」をもってすれば、中国における高級ブランド米の開発は時間の問題であると論じた。

 日本には、米の品種が500程度あるとされ、ここまで改良が進んだのは、おいしい米を食べたい、食べさせたいという気持ちがあったことも関係しているのではないだろうか。「利益」ばかり見ていたのでは、日本米のようなおいしい米はなかなか誕生しないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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