借金をしてまでも気前よくお年玉をあげるのが伝統的な中国のお年玉事情、金額は地域で70倍の差?

借金をしてまでも気前よくお年玉をあげるのが伝統的な中国のお年玉事情、金額は地域で70倍の差?

中国では借金をしてまでお年玉を気前よく上げる人もいるという。お年玉事情を見ると、中国の人々にとって春節がどれほど大きな祝い事なのかがうかがわれる。(イメージ写真提供:123RF)

 春節を迎える中国人にとって、お年玉(紅包)は避けられない大きな出費の一つになっている。春節の期間には、多くの人々が実家に戻って、親子や親類と一緒ににぎやかに過ごすことが伝統的な春節期間の過ごし方になっている。親族が集まれば、大人から子供にお年玉をあげるのは、日本も中国も同じ。ところが、中国では借金をしてまでお年玉を気前よく上げる人もいるという。お年玉事情を見ると、中国の人々にとって春節がどれほど大きな祝い事なのかがうかがわれる。

 中国メディアの百度はこのほど、中国各地域のお年玉金額マップを発表し、地域による格差がネットユーザーの間で話題になっている。このマップによると、沿岸部の相場は内陸部に比べて数倍以上の格差がある。

 例えば、北京では一人あたり平均2900元(約4万7000円)が相場であるのに対し、内陸部の山西省は300元(約4800円)しかなく、その差は10倍近い。また、沿岸部で最も高い地域は福建省で、一人あたりのお年玉の額は3500元(約5万6000円)になる。福建省の一人あたりの平均年収は3万元(約48万6000円)なので、春節中、3人にお年玉をあげてしまうと1年の収入の3分の1以上を使ってしまうことになる。ちなみに上海は1600元(約2万6000円)で4位。内陸部は、四川省の800元(約1万3000円)を除けば、300元(約4800円)から500元(約8000円)が多いようだ。

 お年玉金額マップの中で異彩を放っているのが広東省。その額はなんと一人あたり平均50元(約800円)。最も高い福建省に比べて、70倍の差がある。なぜ広東省はこんなにお年玉の額の水準が低いのだろうか?

 その理由は、広東省には他の省とは違う習慣があるからだ。広東の人々は、親族だけではなく、春節の挨拶に訪れる人全員にお年玉をあげる習慣がある。お隣さん、掃除のおばさん、警備員のおじさん、会う人に、その都度お年玉をあげるので、一人あたりの額が少なくなってしまうという。

 広東省出身の人にいわせると、お年玉の額は、親密度によっていくつかのランクにわけられている。ちょっとした知り合いには10元(約160円)、親族には20元(約320円)、家族には50元(約800円)といった具合だ。重要なのは、お年玉を通じて相手に祝賀の気持ちを伝えることであって金額は二の次だという。

 春節の出費に関するアンケートによると、2000元(約3万2000円)以上のお年玉をあげている人が全体の5割を超える。8000元(約13万円)以上配る人も約1割いる。

 また、4割は春節中の出費が月収を超えていると答えている。春節を過ごすために借金する人も約1割いるそうだ。

 お年玉やお祝いは、メンツ重視の中国人にとっては避けられないもの。これまでもらう立場だった若い人々が、あげる立場になると大きな負担になっているようだ。「私が一番豊かだったのは、(お年玉をもらう立場だった)学生の頃だ」と、子どもの頃を懐かしむ人が少なくないという。今年は2月5日が春節にあたり、今週いっぱいを春節の休暇にあてていた人も少なくないだろう。「宴の後」を振り返って想定以上の出費に頭を抱えている人が、それほど多く出ないことを祈っておこう。(イメージ写真提供:123RF)

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