中国の春節商戦は不発? 新築住宅販売は前年比80%減の地域も

中国の春節商戦は不発? 新築住宅販売は前年比80%減の地域も

中国の春節期間中の個人消費が減速したようだ。小売・飲食業の売上高こそ伸びているものの伸び率が低下。住宅などの大型商品の売上高は、地域によっては前年比80%減になっているところもあるという。(イメージ写真提供:123RF)

 中国の春節(旧正月)の連休(今年は2月3日〜10日)は、概ね月収ほどの出費を伴う国内最大の消費イベントでもあるが、今年は例年ほど盛り上がりがなかったようだ。小売・飲食業の売上高こそ伸びているものの伸び率が低下。住宅などの大型商品の売上高は、地域によっては前年比80%減になっているところもある。中国景気は、このまま低迷するのだろうか? それとも景気対策によって復調するのだろうか?

 中国商務部が10日に発表した、春節(旧正月)連休に当たる4〜10日の小売・飲食業による売上高は、前年同期比8.5%増の1兆50億人民元(約16兆2000億円)だった。売上高は初めて1兆人民元の大台に乗せ、過去最高を記録したが、増加率は前年の10.2%から1.7ポイント減速。現行の統計を始めた2005年以降で初めて1ケタの伸びにとどまった。

 消費財では、「年貨」(正月用品)や「年夜飯」(年越し料理)といった伝統的な商品に加え、スマート家電、新型デジタル製品などの販売が高い伸びを示した。例えば安徽、雲南では、ある売場の家電販売額が前年同期比で約15%増加したという。

 また、ネット通販では、ある電子商取引(Eコマース)プラットフォームの販売額が40%前後の高い伸びを記録。飲食関連でも、「年夜飯」のデリバリーやケータリングを利用する人が増えた。連休期間中に「年夜飯」の予約数が前年同期に比べて107%増加したデリバリープラットフォームもある。

 一方、春節連休の住宅販売は低調に終わったようだ。華泰証券は4〜9日の新築住宅販売状況について、調査した14都市のうち、前年比で販売額が増加した都市は4都市にとどまったという。販売額が減少した10都市のうち、揚州市(江蘇省)、福州市(福建省)、肇慶市(広東省)では80%以上の落ち込みを記録した。シンガポール系CGS−CIMB(銀河−聯昌)証券のアナリストは、中国の新築住宅販売量が前年比で10%減少すると予測。今後は価格の下落が見込まれると分析している。(イメージ写真提供:123RF)

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