桜の花見で「和服」は売国奴? 騒動をきっかけに議論勃発=中国メディア

桜の花見で「和服」は売国奴? 騒動をきっかけに議論勃発=中国メディア

中国の桜の名所と言えば湖北省武漢市の武漢大学が有名であり、春になると花見のために大勢の人が武漢大学に足を運ぶ。(写真は武漢大学の桜。イメージ写真提供:123RF)

 春を迎えた日本では各地で桜が咲き始めているが、中国でも近年は春に「桜の花見」をする文化が広まりつつあるという。中国の桜の名所と言えば湖北省武漢市の武漢大学が有名であり、春になると花見のために大勢の人が武漢大学に足を運ぶ。

 武漢大学の桜は日本占領時代に日本から持ち込まれ、植えられたのが始まりと言われており、中国人にとっては複雑な背景を持つ桜と言えるが、その武漢大学でこのほど、花見に訪れた男性が和服に似た服を着用していたとして「売国奴」と罵られたり、警備員に取り押さえられたりする騒動が発生した。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、和服に似た服を着用していた中国人男性と警備員との衝突が起きたことについて触れ、中国国内で大きな議論が起きていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、警備員は「和服を着用しての花見を禁じる」との通知を受け取っていたため、和服に似た服を着用していた中国人男性の校内への侵入を力づくで制止したと主張していることを紹介する一方、中国人男性は「自分が着用していたのは和服ではなく、唐服である」と主張していたことを紹介。唐服とは和服のもとになったと言われる中国の唐時代の衣服だ。

 続けて、武漢大学では過去に和服を着用していた女性が周囲の中国人に罵られるという騒動が起きたことがあり、武漢大学側は「和服を着用して校内に入ることを禁じる」という規定を設けたことがあるのは事実だと指摘。一時、この規定は緩くなったものの、今年は警備員に規定を口頭で伝えていたと紹介する一方、「花見をするのに何を着用しようが、自由ではないか」という意見や、「和服を着用するのは売国奴の証」といった意見も噴出し、今回の騒動をきっかけに大きな議論が巻き起こっていると紹介した。

 警備員に取り押さえられた中国人男性が着用していたのが本当に唐服であったとすれば、騒動に巻き込まれてしまったのは不運としか言いようがないが、今回の騒動は中国人の日本に対する感情の複雑さを如実に示していると言えるだろう。記事には中国人ネットユーザーから様々なコメントが寄せられており、「和服を着用して校内に入ることを禁じていた武漢大学を支持する」という声や、「和服を着用しようが、それは個人の自由ではないか」といった声も見られ、今回の騒動に対する中国人の見方も様々なようだ。(編集担当:村山健二)(写真は武漢大学の桜。イメージ写真提供:123RF)

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