韓国の小売業者の苦悩「中国人観光客はどこに行ってしまったのか」=中国

韓国の小売業者の苦悩「中国人観光客はどこに行ってしまったのか」=中国

中国メディアは、中国人観光客の減少で韓国の小売業界が打撃を受けているとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 今年の旧正月も、中国から多くの旅行客が日本を訪れた。この時期に海外旅行をした中国人は約700万人で、訪問先はタイが最も多く、日本は2位だったが、以前は上位に入っていた韓国は圏外にまで転落した。韓国では中国人観光客が激減の傾向にあるが、中国メディアの今日頭条は1日、中国人観光客の減少で韓国の小売業界が打撃を受けているとする記事を掲載した。

 記事はまず、韓国経済がここまで発展したのは「中国人旅行客のおかげ」だと主張。訪韓中国人の目的の1つはショッピングであり、中国人旅行客の韓国での消費額は1万元(16万5000円)から2万元(33万円)にも上るそうだ。

 韓国の受けている影響について、記事はある番組のインタビュー内容を紹介。商店街の店主らは皆一様に、「中国人観光客はどこに行ってしまったのか」と影響の大きさを訴えている。昨年8月頃から明らかに減少しており、商店街には中国人旅行者も散見されるものの、個人旅行者ばかりのため多くはなく、以前のような一群のツアー客は見当たらなくなったと伝えた。

 韓国にとっては大きな打撃だが、記事は「韓国自身が招いたこと」と冷たく突き放している。韓国政府が「中国の感情を害した」ため、自分で自分の首を絞めているという。このうえ韓国がさらに中国を刺激するような真似をすれば、「これ以上の代価を払うことになるだろう」と記事は警告して締めくくった。

 記事の言う「中国人の感情を害した」とは、明らかにTHAADミサイル配備問題のことを指している。これに反発した中国では反韓感情が高まり、中国政府も韓国ツアーを禁止するなどしたため、訪韓中国人が大幅に減少した。中国人観光客の旺盛な購買意欲を考えると、韓国経済に与える影響が大きいのは確かだ。

 しかし、記事に対するコメントを見ると、中国の政策と国民感情とではギャップがあるようだ。「THAADのことなんてとっくに忘れたよ」、「韓国は中国人あこがれの場所」、「なぜそんなに韓国人を嫌うのか分からない」といった淡々としたコメントが並び、筆者の論調との温度差を見せていた。確かに、中国は一時的に特定の国に対する反感が高まってもそれほど経たずに収まる傾向がある。いまだに訪韓中国人が回復しないというのは、中国政府が打ち出した個人ブローカーに対する課税策も大きな影響を及ぼしていると推測され、転売目的で商品を買い付けに訪れていた中国人が減少したという要因もありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

関連記事(外部サイト)