日本の債務残高は莫大なのに! なぜ債務危機が起きないのか=中国メディア

日本の債務残高は莫大なのに! なぜ債務危機が起きないのか=中国メディア

中国メディアは、「日本は債務危機が起きないのか」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 世界各国の国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率は上昇している。なかでも日本の債務残高はワースト1位という不名誉な記録が長年続いている。それでも日本経済が破綻しないのはなぜだろうか。中国メディアの今日頭条は20日、「日本は債務危機が起きないのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、ここ20年で日本の債務は急増しているものの、ポルトガルやイタリア、アイルランド、ギリシャやスペインなどのような債務危機に陥ることはなく、米国のような財政危機になることもなかったと指摘。なぜ日本は経済が長期的に低迷しているのに、返済能力に関しては国際社会の信用を得ているのだろうか。

 その理由について、日本の債務は「対外債務が非常に少ない」ことが関係していると分析。2017年まで、日本の対外債務は全体の「わずか12%」に過ぎなかったほどだ。また、「海外資産の多さ」も日本経済の特殊さを示しているという。2018年に日本は政府や企業、個人が有する対外純資産残高が341兆5560億円に達しており、「大量の海外資産が投資者の信頼を勝ち得ていて」、国際的信用は安定して良好のままで、長期に低金利で資金を借りることができていると論じた。

 しかし記事は、対外債務について短期的には問題ないが、長期的に見ると心配な点もあると指摘。2014年からは対外債務の増加率が海外資産の増加率を上回っているため、日本経済の低迷が続くと将来的には財務危機が発生する可能性もあると主張した。また、債務のうち9割近くを占める対内債務のうち、国債の占める割合が高く、その多くが日本銀行による購入でその割合が増加し続けていると指摘し、これが国債市場の活況と流動性を損なう恐れがあると分析した。

 いずれにしても、債務がこれだけ多いのに破綻しない日本経済というのは、特殊な理由がいくつも重なっていると言って良いだろう。そんな日本経済は中国人からも評価されており、記事に対して「債務の多さは問題ない。国の実力がなければ借金もできない」との指摘があった。日本経済は失われた20年とも言われ、GDPでも日本を上回った中国だが、低迷しながらも安定している日本経済は中国人からも感心されているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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