中国人が指摘する、日本のアニメ業界の危機「世代の断絶が起きている」=中国メディア

中国人が指摘する、日本のアニメ業界の危機「世代の断絶が起きている」=中国メディア

中国メディアは、1990年に始まり一世を風靡してきた日本のマンガ・アニメ作品が完結の時を迎え始めたと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 中国メディア・東方網は28日、日本のマンガ・アニメ業界に世代の断絶が生じており、レジェンド作品に支えられてきた日本のマンガ・アニメ界の地位を保つのが難しくなりつつあるとする記事を掲載した。

 記事は、1990年に始まり一世を風靡してきたマンガ・アニメ作品が完結の時を迎え始めるとともに、日本の市場では「古い作品が依然として幅を利かせるなか、2次元愛好者の域を出て大衆化する作品がますます少なくなっており、題材もますます『小衆化』している」という、世代交代がうまくいかない状況に陥りつつあるとした。

 そして、中国の動画サイト・ビリビリのある「放送主」は「時代が変われば市場も代わる。以前は市場に存在していたアニメの種類が少なく、主に熱血マンガが人気を集め、作品の生産状況や品質を保証していた。それが近年ではより多くのジャンルのアニメが互いに競争をするようになり、大衆受けする題材ではなく小さな範囲で喜ばれる題材選びをするようになった。これにより収入を素早く得ることができるようになった一方で、大衆化する作品がますます少なくなっている」と語ったことを紹介している。

 また、アニメの「小衆化」に伴って大衆作品は数が減ったうえにクオリティも下がっており、似通った作品が大量生産されるようになったとの声が出ているとも紹介。ある中国のアニメファンが「名探偵コナンのストーリーはますますつまらなくなっている。自分にとっては話の内容よりも人生のパートナーとしての意味合いが強いので、最後まで見るつもりではあるが」との感想を述べたと伝えている。

 記事はこのほか、従事者の報酬の低さも日本のマンガ・アニメ市場のさらなる発展を阻害していると指摘。低報酬が人材流失を招き、アニメ制作の圧力を激化させるという悪循環を引き起こしているという業界関係者の話を紹介した。

 時代の流れと価値観の多様化により、昔のようにみんなが熱中するようなアニメ作品は見られなくなった。それはテレビ番組や楽曲にも同じことが言えるが、「時代の流れ」という言葉の裏に大きな問題が隠れてしまっていないか、しっかり検証する必要があるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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