京アニの放火事件、日本で凶悪事件が発生するのは「経済」のせいでは=中国メディア

京アニの放火事件、日本で凶悪事件が発生するのは「経済」のせいでは=中国メディア

中国メディアは、京都アニメーション放火事件がなぜ起こったのか分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 平成以降最悪の放火事件となり全国を震撼させた京都アニメーション放火事件。日本アニメの人気が根強い中国でも大きく報道され、ネット上では哀悼の意が次々と寄せられたが、なぜ治安の良い日本でこれほどの凶悪事件が起きたのか疑問に思う人は多いようだ。中国メディアの澎湃新聞は27日、この事件がなぜ起こったのか分析する記事を掲載した。

 記事は、日本の治安が良いのは事実だと紹介。もっとも、一部の中国人が想像する「玄関にカギをかけずに眠れるほど」ではないものの、他国と比べると犯罪率は低く、しかも、2002年から下がり続けていると指摘した。

 しかし、日本にも地域差はあり、京都を含む関西地区は全体的に犯罪率が高いと指摘。京都は都道府県別で見ると、犯罪率の高さで上位10位以内に入るほどで、ワースト4位になったこともあるという。では、なぜ地域によって犯罪率に差があるのだろうか。記事は、「経済と関係がある」と分析している。

 記事は、明治維新後、天皇の東京移転で経済的にも東京に勢いを奪われたと指摘。2020年のオリンピックが東京で開催されることも、大阪のGDPが東京の半分であることも、関西が経済面で関東に劣るということを示しており、「犯罪率は経済と比例している」ことが分かるとした。

 さらに、「仕事を愛する」日本人の特性も、国民を追い詰めていると主張。儒家の影響を受け「働かざる者食うべからず」の日本では、無職に対する世間の風当たりが強く、社畜になっても会社にしがみつく人が多いとしている。実際には、他国と比べると日本の完全失業率は低く3%にも満たないが、日本ではこの数字はより多くの追い詰められた人を生み出し、極端な犯罪に走らせると主張している。

 記事は結論として、犯罪の抑制に有効なのは「経済発展に次ぐ経済発展」と主張しているが、京アニ放火事件の犯人は関東出身・関東在住者であり、関西の経済や犯罪率とは関係がなく、的を射た分析とは言い難いものの、近年は「無敵の人」という言葉が注目を集める機会が増えており、凶悪事件が増えているのも事実と言える。犯人の動機についてはいまだ見えてきていないが、どんな理由であれ犯罪は決して許されるものではない。二度とこうした痛ましい事件が起きないことを願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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