我が国も日本のように「大学の入試試験を統一」すれば良いのに! なぜできない?=中国

我が国も日本のように「大学の入試試験を統一」すれば良いのに! なぜできない?=中国

人生が2日間の大学入試「高考」で決まると言われるほど中国人にとって極めて重要な試験だ。(イメージ写真提供:123RF)

 中国の大学入学試験は「高考(ガオカオ)」と呼ばれており、その後の人生が2日間の「高考」で決まると言われるほど中国人にとって極めて重要な試験だ。中国メディアの今日頭条は9月29日、なぜ日本の大学入試センター試験は全国規模で内容を統一できているのに、中国はそれができないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 中国社会における「高考」はその後の人生に極めて大きな影響を与える試験であり、それゆえに試験の「公平性」に対して強い関心を抱く中国人は多い。記事は、高考は省が異なれば試験内容も異なるという現状を取り上げ、中国人は高考の公平性に対して「日本の大学入試センター試験のように全国規模で内容を統一できないのはなぜか」と疑問を抱いていると指摘した。

 この問題に対して、記事は「中国は人口が多すぎるために試験内容の統一が難しいのではないか」と主張。たとえば、2019年の高考受験生は1000万人以上だったと伝える一方、「日本の大学受験生の数は中国の省1つ分に過ぎない」とし、日本の場合は試験内容の統一が比較的簡単だと主張したが、受験生の数は試験内容の統一の難易度とあまり関係ないのではないだろうか。

 また、別の可能性として、中国の各地区の教育レベルに差があるという要因を挙げた。日本の教育は中国よりも公平で、義務教育の普及度合いや教育レベルについては地域間の格差がないと指摘し、それゆえ大学入試の内容を全国規模で統一するのは難しいことではないと強調した。一方、中国では教育レベルの地域間格差が大きく、高考の試験内容を統一すると「教育水準が高くない地域に住む学生にとってはかなり不利な試験になる」と論じた。

 中国の高考の公平性についてはかねてから不満の声が存在する。試験内容だけでなく、受験生の「戸籍」や「民族」によっても合格ラインとなる点数が大きく変わるためだ。北京や上海などの都市部の戸籍を持つ受験生は比較的有利とされるほか、留学生という立場はさらに有利とされる。それゆえ富裕層の子弟のなかには一旦海外に留学したり、他国の戸籍を取得してから中国の一流大学に留学生として入学、卒業しようとする学生も多いと言われている。こうした現状に比べれば、日本の大学入試は公平だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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