われわれは「日本の農業はスゴイ」というばかりで、その背後にあった試行錯誤の努力を見逃している=中国メディア 

われわれは「日本の農業はスゴイ」というばかりで、その背後にあった試行錯誤の努力を見逃している=中国メディア 

中国メディアは「われわれは日本の農業の成功した部分ばかりを見ており、その背後にある試行錯誤を見ていない」と題し、狭い土地にもかかわらず大規模な生産と機械化を実現した背景に、1960年代ごろから始まった耕作地の標準化があるとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 中国メディア・東方網は10日、「われわれは日本の農業の成功した部分ばかりを見ており、その背後にある試行錯誤を見ていない」と題し、狭い土地にもかかわらず大規模な生産と機械化を実現した背景に、1960年代ごろから始まった耕作地の標準化があるとする記事を掲載した。

 記事は、大規模化と機械化というと広大な土地を持つ欧米の農業を思い浮かべる一方、日本のような土地の狭い国とはイメージが結びつかないとしたうえで「実は日本の農業はまさに規模化、機械化の道を歩んできた。それは、土地の整理と、小型機械化によるものだ」と説明した。

 そして、日本でも農業の発展過程において農薬や化学費用の濫用による土壌の悪化、水質汚染などん問題が発生していたと指摘。「化学農業」の弊害を意識するようになり、大規模な土地の整理と改良に着手し始めたとしている。

 記事はその一例として、1960年代中期より始まった水田の標準化プロジェクトを取り上げ「バラバラで分散していたり、傾斜がきつかったりなどで機械化に向いていなかった水田を、長さ100メートル、30メートル、水平高度2.5センチ以下という『標準水田』に改造し、機械がスムーズに導入できるようにした」と紹介した。

 さらに、この「標準水田」づくりを踏まえ、灌漑設備や水田を通る道路の整備、水田の連続化など、より稲作作業がしやすい環境づくり、耕地の管理を進めていったと説明。工業化や都市化が進んだことで、日本全国の耕地面積は総じて減少し続けているものの、耕地の質や日本農業の総合的な生産能力は向上し続けているのだと伝えている。

 何事も現在のスタイルにたどり着くまでに様々な試行錯誤や紆余曲折を経ており、表層的な部分だけを見ていては「どうしてそうなったのか」という思考が抜け落ちてしまう。問題意識を持って現状を分析し、問題解決に向けて試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいくという姿勢こそ学ぶべきなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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