新型コロナウイルスが拡大しているのに「なぜ日本は検査をしないのか」=香港

新型コロナウイルスが拡大しているのに「なぜ日本は検査をしないのか」=香港

香港メディアは、「疫病が拡大するなか、なぜ日本はすべての患者を治療しないのか」と題する記事を掲載した。実際には治療しないのではなく検査をしないだけで、しかもそれにも理由があると解説している。(イメージ写真提供:123RF)

 日本医師会は26日の記者会見で、新型コロナウイルスの検査について、医師が感染が疑われるとして保健所に検査を依頼をしても、人手不足などを理由に対応を断られるケースが報告されていることを明らかにした。中国のネット上ではこれが「日本では治療を拒否されている」として伝わっているようだ。

 香港メディアの鳳凰網は27日、「疫病が拡大するなか、なぜ日本はすべての患者を治療しないのか」と題する記事を掲載した。実際には治療しないのではなく検査をしないだけで、しかもそれにも理由があると解説している。

 記事は、日本で新型コロナウイルスの検査を拒否されるケースについての専門家の意見を紹介。個別の事例は分からないとしつつも「検査しなくて良い場合がある」という。それは、検査は間違うことがあり、入院の必要のない軽症患者は、入院ではなく自宅で隔離していたほうがウイルスの拡散を防げるためで、「これが日本の戦略だ」とこの専門家は説明している。また、検査にしても医療にしても資源に限りがあるので、資源を最大限活用するための戦略だとも述べている。

 そのうえで記事は、日本人は専門家の意見を信じる傾向が強いので、専門家がこのように言うと多くの日本人は納得すると紹介。さらに、いわゆる検査拒否になったとしてツイッターなどで発表していた人たちも、後に検査や治療を受けていることもあると記事は指摘した。中国のメディアは、「検査が拒否された」という部分だけを報道して、後日の情報を伝えないため、中国人ネットユーザーの多くが「日本政府は無責任」との印象を持ってしまうのだと伝えた。

 日本では患者が治療を受けられないというのは明らかなデマだが、検査を受けられないケースが多いのは事実であり、国会議員も「検査難民」という言葉も使用したほどだ。実際に検査件数が韓国などと比べても少なく、キャパシティを上げていく必要があることは間違いないだろう。同時に、単に不安を回避するための検査はすべきではなく、必要な人がきちんと検査を受けられるような体制を整えることが重要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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