新型コロナウイルスが終息したら、「企業は中国から工場を移転させてしまうのか」=中国

新型コロナウイルスが終息したら、「企業は中国から工場を移転させてしまうのか」=中国

中国メディアは、「新型コロナウイルスが終息したら、自動車メーカーは工場を中国からすべて移転させてしまうのだろうか」と危機感を示す記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 中国は今なお世界の工場として、サプライチェーンの一端を担う立場にもあるが、その中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界経済が混乱し始めている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、世界で販売される自動車の多くに中国で生産された部品が使われており、新型コロナウイルスを背景とした混乱によって自動車メーカーの生産にも大きな影響が出ていると伝えつつ、「新型コロナウイルスが終息したら、自動車メーカーは工場を中国からすべて移転させてしまうのだろうか」と危機感を示す記事を掲載した。

 記事は、中国では新型コロナウイルスの感染拡大によって工場の生産が長期間にわたって停止するなどの影響が出たことを紹介し、多くの産業においてサプライチェーンが混乱したと紹介。そして、大手自動車メーカーの多くも中国での混乱が理由で生産停止に追い込まれるなどの状況となったことを伝え、日本は輸入する自動車部品全体のうち、37%が中国からの輸入となっており、日本国内の工場で生産停止に追い込まれたメーカーもおあると紹介した。

 続けて、新型コロナウイルスの感染が深刻な湖北省には世界の大手自動車部品メーカーが集まっており、エンジンやトランスミッション、電子機器など様々な部品が大きな影響を受けたと指摘。特に近年は中国の自動車部品の輸出量が伸びていただけに、新型コロナウイルスの感染拡大は世界の自動車産業に大きな影響を及ぼすことになったと指摘した。

 中国では今回の新型コロナウイルスの他にも、重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生したことがあるが、こうした伝染病の発生リスクを理由に中国から工場を移転させようとするメーカーは今後現れるのだろうか。

 記事は「生産ラインを移転させるのはそんなに簡単なことではない」と伝え、なぜならメーカーにとって生産地を決めるうえでは「人件費をはじめとする各種コストのほか、商環境、各種インフラ、物流など、様々な要素を考慮する必要があり、短期間で移転できるものではない」と主張。また、中国はすでに世界最大の自動車市場であり、市場に近い場所で生産するのがメーカーにとっては有利であることから「新型コロナウイルスが終息した後にメーカーが中国から工場を他国に移転するような動きはまず見られないのではないか」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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