技術の爆買いに走った「パンダ」の悲しき末路 

技術の爆買いに走った「パンダ」の悲しき末路 

中国のポータルサイトに、自前の技術を開発せずに他所の技術の買い取りばかりを進める企業に明日はないとし、その事例としてかつて中国のディスプレイ産業で栄華を誇ったもののやがて没落した「パンダ」ブランドについて紹介する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

 中国のポータルサイト・百度に12日、自前の技術を開発せずに他所の技術の買い取りばかりを進める企業に明日はないとし、その事例としてかつて中国のディスプレイ産業で栄華を誇ったもののやがて没落した「パンダ」ブランドについて紹介する記事が掲載された。

 記事は、今からおよそ10年前、中国のディスプレイメーカー・南京中電熊猫液晶顕示科技(中電パンダ)が国外の新技術を多額の資金で導入することで急速に市場シェアを伸ばしていったと紹介。当初この手法が非常にうまくいっていたため、程なくして同社は中国国内のテレビ製造業界の巨頭になったとした。

 そして、2009年には日本のシャープと提携してすでに古くなっていた第6世代液晶パネル生産ラインを購入すると、12年には第10世代製造技術の供与を受けると発表したものの、結局頓挫したと指摘。「最新の生産ラインを確保できなかったうえ、携帯電話のディスプレイ生産での戦略にも失敗した中電パンダはやがて毎年のように巨額の赤字を出すようになり、最終的に液晶パネル生産ラインを京東方やTCLに売却することになった」と伝えている。

 一方で、弱小メーカーだった京東方は自主開発の道を着実に歩んできたことで技術面でのブレイクスルーを実現して急成長を遂げ、2019年には営業収入が中国国内のディスプレイ業界でトップとなり、20年には世界の5分の1の市場シェアを獲得する世界有数の液晶パネルメーカーにまで躍進したと紹介した。

 記事は「技術が掌握できなければ首を絞められることになる。既存の技術を買い求めることが手っ取り早く見えるが、そこには持続的な発展の可能性はないのである」とし、企業が成長していくためには自前の技術を高めていくという努力が不可欠だとの認識を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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