ノーベル賞で日本と比べて焦る必要はない? 中国ネット「それより暮らしを良くしてくれ」

ノーベル賞で日本と比べて焦る必要はない? 中国ネット「それより暮らしを良くしてくれ」

日本は科学技術強国として知られてきた。日本人にノーベル賞受賞者が多いことは中国でもたびたび取り上げられているが、中国の動画サイトはこのほど、「中国は日本のノーベル賞受賞者数に焦ることはない」と主張する動画を配信した。(イメージ写真提供:123RF)

 日本は科学技術強国として知られてきた。日本人にノーベル賞受賞者が多いことは中国でもたびたび取り上げられているが、中国の動画サイト・騰訊視頻はこのほど、「中国は日本のノーベル賞受賞者数に焦ることはない」と主張する動画を配信した。

 この動画は、中国のある有名国立大学の教授が、「日本人がノーベル賞を多数受賞できた理由」を語る内容となっている。この教授はまず、日本の科学技術がどれほど強いかを解説し、2008年から2016年までの日本人のノーベル賞受賞が際立って多かったと指摘した。同時期に文学賞と生理学・医学賞、平和賞からそれぞれ1人ずつしか出していない中国とは雲泥の差と言えるだろう。

 しかし、動画では中国の若者らに「日本と比べて焦る必要はない」と訴えている。なぜなら科学技術は成果が出るのに時間がかかる分野であり、ノーベル賞も受賞の20年から30年前に行われた研究の成果が今評価されているからだという。日本はこれまで米国に次いで世界で2番目に巨額の研究開発費を投じてきたので、今の成果は当然の結果だと論じた。

 それで、科学技術への投資を惜しまず、論文数ではすでに日本を抜いた中国の結果が出るのは時間の問題だと主張した。2020年に中国は自然科学分野の論文数で米国を抜いて世界首位になっており、研究開発への投資額も40兆円を超えたと報じられている。

 中国はこれまで日本の科学技術を高く評価し、目標にしてきたが、すでにかなりの実力を付けてきたと言えるだろう。動画の演説も終始自信にあふれていたが、中国人視聴者の反応は意外と冷ややかなようで、「中国人にノーベル賞が本当に必要だと思っているのか。他人にどう見られるかより、暮らしを良くするほうが大切」というコメントが見られ、全力で科学技術強国を目指すより、国民の生活を豊かにすることを優先すべきという意見があった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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