車載電池で優勢だった日本、逆転劇はなぜ起きてしまったのか=中国

車載電池で優勢だった日本、逆転劇はなぜ起きてしまったのか=中国

自動車業界ではガソリン車から電気自動車(EV)へとシフトすると言われており、車載電池メーカーの競争が激しさを増している。これまで優勢だった日本勢も今では出荷量で上位に残るのはパナソニックのみとなった。(イメージ写真提供:123RF)

 自動車業界ではガソリン車から電気自動車(EV)へとシフトすると言われており、車載電池メーカーの競争が激しさを増している。これまで優勢だった日本勢も今では出荷量で上位に残るのはパナソニックのみとなった。中国メディアの網易は30日、車載電池の競争で、日本が無残にも中国の足元に倒れたとする記事を掲載した。日本をすっかり超えたと誇らしげに伝えている。

 記事は、これまで車載電池の分野では「日本が世界一だと思われてきた」と指摘した。「韓国が日本を追いかけ、中国は箸にも棒にも掛からなかった」のが、「今では中国が世界一で、韓国がその尻を追いかけ、日本は3位に脱落した」と逆転劇を強調している。2020年の世界の車載電池の出荷量(容量ベース)では、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が26%で、2位が韓国・LG化学で23%、3位がパナソニックの18%だった。

 記事は「日本メーカーが転落した」理由について、まずリチウム電池の主要な市場の1つであるパソコンやスマートフォンなどの電子製品の分野が、中国のWTO加盟以降中国メーカーに食われたため、日本メーカーの電池が淘汰されていったと指摘した。

 そのうえ、経済産業省が発表した次世代自動車戦略2010が、「EVと燃料電池自動車の両方の発展を目指した」ことにあると分析している。企業としてはどちらか一方を選ぶことになり、その結果実力のあるトヨタやホンダが燃料電池を選び、三菱や日産がEVを選んだため、この分断が日本の電池分野の没落を運命づけたと主張している。

 記事は中国メーカーの台頭を手放しで喜び、あれだけ技術格差のあった「日本を下した」と強調している。しかし、リチウム電池を発明した日本には技術特許の蓄積という優位性がある。また、次世代電池の全固体電池では、日本は有力メーカーが協力して開発を進めており、日本の技術の高さは今でも健在だ。電池市場の争いはまだ続いていると言え、次世代電池に期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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