日本が高齢者へのコロナワクチン接種を優先する政治的な理由=中国メディア

日本が高齢者へのコロナワクチン接種を優先する政治的な理由=中国メディア

中国メディアは「日本のワクチン接種はどうしてなおも高齢者を優先させ、サラリーマンを後回しにするのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 中国メディア・斉魯晩報は26日、「日本のワクチン接種はどうしてなおも高齢者を優先させ、サラリーマンを後回しにするのか」とする記事を掲載した。

 記事は、新型コロナの感染拡大が収まらない中で日本政府がワクチン接種のペースを上げており、高齢者を対象とした大規模接種を一部の地域でスタートさせたと紹介する一方で、ペースが上がったとしても五輪が開幕する7月末までに3600万人の高齢者全員に対する2回の接種を完了させる計画はほぼ不可能な状況になっているとした。そして、「日本はどうして外出の機会が少ない高齢者への接種を優先し、サラリーマンへの接種を優先しないのか」との疑問の声も出ていると伝えた。

 その上で、もともと新型コロナは中高年者の重症化率が高く、ハイリスク群として高齢者を医療従事者に次ぐ優先接種の対象とすることが各国の共通認識になっていたと解説。一方で、各国の現状に合わせてその都度優先接種の順位に調整が加えられてきたとしている。
 
 そして、変異株の感染拡大により中高年者以外の重症化リスクが高まっている現在の日本において、医療従事者を除いてもっとの感染するリスクが高いのは電車やバスを利用して通勤している人びとであるにも関わらず、日本政府は「医療従事者の次に高齢者」という優先順位を調整することなく進めていると紹介。「それはもともと、今年5月までに高齢者接種を終えて、一般人への接種が開始できるという想定のもとで考えられた優先順位。現実ではこの想定はすでに完全に破綻しており、一般人への接種がいつ始まるかわからない状況だ。緊急事態が続き、感染が抑えきれない状況において、サラリーマンに早く接種を受けさせることこそが日本の活路ではないのか」と論じた。

 記事は、日本政府がワクチン接種の優先順位を変更しない理由について、10月に行われる予定の衆院選で「3600万という高齢者票を失いたくない」という与党の思惑が絡んでいるのではないかとの疑念さえも出ていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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