日本が生んだ伝統美「金継ぎ」 台湾で新たな美を生み出す=台湾メディア

日本が生んだ伝統美「金継ぎ」 台湾で新たな美を生み出す=台湾メディア

欠けたり割れたりした器を、漆で修復し上から金粉で装飾する伝統的な修復法「金継ぎ」。中には、金継をすることで、より価値の出る器もあるという。台湾に、この「金継ぎ」の技法を日本人から学び、自らの工芸品に活かしている台湾の陶磁器工房があるそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

 欠けたり割れたりした器を、漆で修復し上から金粉で装飾する伝統的な修復法「金継ぎ」。中には、金継をすることで、より価値の出る器もあるという。台湾に、この「金継ぎ」の技法を日本人から学び、自らの工芸品に活かしている台湾の陶磁器工房があるそうだ。台湾メディアの明周文化が伝えている。

 台湾の陶磁器工房「素謠」の創業者Eugenia氏は、これまで3年間「金継ぎ」を行っている。現在、「金継ぎ」をテーマにした作品の展覧会を企画中ということで、その準備に追われているとのことだ。そもそも、Eugenia氏は「金継ぎ」を行うようになったのか。

 Eugenia氏が初めて「金継ぎ」を目にしたとき、その割れた一瞬を”瞬間冷凍”したような雰囲気に魅力を感じたという。壊れた、割れたという不完全さを、ある種の必然として受け止め、別の形で生まれ変わらせようという発想に魅力を感じたそうだ。「ぜひ自分も”金継ぎ”を勉強したい」と考え、ネットで調べたところ、香港在住の日本人の陶芸家に行きつき、師匠の元を訪ねた。

 当初、師匠からは「漆にかぶれるから」との理由で断られてしまう。しかし、Eugenia氏はあきらめず、何度も何度も訪ね、ようやく師匠から教えてもらえるようになったという。結局、漆にかぶれて3カ月、手をまともに動かせなくなってしまうなど、大変な思いをしながらも「金継ぎ」を習得した。現在、Eugenia氏は金継ぎの技法を応用した新たな作品を生み出している。

 記事は、「物事の不完全さをありのまま受け入れ、大切にすること。それは人生に対する向き合い方にも相通じるところがある。人生で受けたいろいろな傷を美しい装飾に変えられるかどうかは自分次第、ということを、日本の金継ぎは教えてくれる」とまとめている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

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