熾烈な競争社会の中で疲れ果てる中国の若者たち 「横たわり族(?平タンピン)」とは現実逃避=中国メディア

 最近、中国の若者の間で「横たわり族(?平 タンピン)」という言葉が流行っているそうだ。「?平」とは、もともと「横になる」という意味で、結婚せず、子供を産まず、家や車も買わず、最低限の仕事しかしないライフスタイルのことを言うそうだ。いくつかの記事を見ると、あたかも、この「?平(タンピン)」というライフスタイルが中国で流行っているような印象を受ける。しかし、この点について、中国メディアの鳳凰網に、中国の若手経営者がコメントを寄せている。記事は「実際には、そんなライフスタイルでは中国では生き残っていけない」と述べ、中国社会の厳しい現実を語っている。

 記事は、中国の30代若手経営者によるもの。記事は「自分も職場と家庭両方のストレスで、?平(タンピン)したいという気分になることは多々ある」と述べ、「しかし、現実にはそんな風に生きることは難しい」と述べている。大学を卒業し、企業に勤めるようになったその男性は、結婚、子育てのことを考え、家の購入を計画する。しかし、住宅価格の高騰や高額な教育費といった現実を突きつけられる。結果、忙しく働かざるを得なくなるが、仕事は過労死寸前に追い込まれるほど忙しいと述べる。実際、出社時には普通に仕事をしていた同僚が、帰宅途中に突然死。重い病気になった父親を見舞うこともできない、という現実を突きつけられ、精神的にも肉体的にも疲れ果てて故郷に帰ることにしたという。

 一度は、?平(タンピン)のライフスタイルを模索したその男性だが、故郷に帰った後もう一度起業することになる。理由は、故郷でもやはり?平(タンピン)では生き残れないことを実感したから。現在、その男性が経営する会社では7〜8割が20代前半の若者ばかりで、社員は頻繁に入れ替わる。業界の変化も目まぐるしく、いつも疲れ果てているが、この変化に乗り遅れることはできない。

 つまり「?平(タンピン)」とはプレッシャーに直面した時の現実逃避の気分であり、実際にそうしたライフスタイルを選んで生きていけるほど甘くもない。「こんなに疲れるなら、いっそ何もしないで寝そべって、楽に暮らせたら・・・」と、できもしないライフスタイルをしばし夢想することで、ストレスから逃げようとしているのだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

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