中国が高速鉄道の導入という「夢」を見たのは、「新幹線」が理由だった=中国

中国が高速鉄道の導入という「夢」を見たのは、「新幹線」が理由だった=中国

2020年末までに、中国高速鉄道の営業距離は約3万8000キロに達した。営業距離ではもちろん世界一で、中国人の誇りとなっている。中国メディアの網易は20日、高速鉄道は中国の悲願だったと振り返る記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 2020年末までに、中国高速鉄道の営業距離は約3万8000キロに達した。営業距離ではもちろん世界一で、中国人の誇りとなっている。中国メディアの網易は20日、高速鉄道は中国の悲願だったと振り返る記事を掲載した。「トウ小平が日本で新幹線を視察してから今まで、紆余曲折を経ながらよくここまで発展した」と自画自賛している。

 中国高速鉄道の始まりは、なんといっても「新幹線」にあるのは間違い無いだろう。1978年に、トウ小平が新幹線に乗って感銘を受けた様子は、中国国内でも大々的に報じられ、中国人に強い印象を残した。それもそのはず、中国で文化大革命を実施していたころ、日本では世界初となる高速鉄道を運行していたわけで、衝撃を受けないわけがないだろう。

 記事は、新幹線に刺激を受け、中国は高速鉄道導入という「夢」を見たものの、問題は山積していてここまでの道のりは遠かった、と振り返っている。まずは、中国にとって途方もなく高い技術が必要だったことだ。当時は5万キロあった中国の鉄道のうち、4万キロでまだ蒸気機関車が走っていて、速度も時速40キロ程度だったそうだ。「そのころ日本の新幹線は、時速210キロを出していた」と圧倒的な差を伝えている。中国だけでなく、高速鉄道がないのは西洋諸国も同じで、高速鉄道分野は20年近くも日本の独壇場だったとした。

 さらに、中国が高速鉄道導入に熱を上げている頃、世界では「鉄道離れ」が始まっており、中国は逆流することになったとも指摘している。米国では線路を縮小し、かなりの距離のレールを撤去していたと伝えた。また、建設材料となる鉄鋼の不足も高速鉄道計画を進めるのに障害となったという。

 記事は、障害の多さを強調することで、その障害を乗り越えて今に至った中国の高速鉄道建設の偉大さを伝えたいようだ。だが、中国高速鉄道の多くの路線では巨額の建設費用を回収できていないことが明らかになっており、この点を疑問に思っている人も多いはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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