これでは勝てるわけない! 漢方薬で中国が日本に及ばないワケ=中国報道

これでは勝てるわけない! 漢方薬で中国が日本に及ばないワケ=中国報道

日本には中国由来のものが多くあり、本場の中国とは違った発展を遂げたものも少なくない。中国メディアの騰訊はこのほど、「中国の漢方薬はなぜ日本に及ばないのか」と題する記事を掲載した。中国の中医師による分析を紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

 日本には中国由来のものが多くあり、本場の中国とは違った発展を遂げたものも少なくない。中国メディアの騰訊はこのほど、「中国の漢方薬はなぜ日本に及ばないのか」と題する記事を掲載した。中国の中医師による分析を紹介している。

 この中医師によると、「中国の漢方薬は品質が悪く、効果があまり良くない」が、「日本で生産される漢方薬は品質が良い」のだという。この理由について、中国では漢方薬の原料である生薬の生産量を増やすために「大量の化学肥料や農薬を使用する」ことに問題があると分析した。このような栽培方法は品質を落としてしまい、値段が安くなってしまうそうだ。しかし、日本は生産量ではなく品質を重視するという違いがあると指摘した。

 この中医師によると、日本企業が生産する生薬のなかには中国で栽培しているものもあるが、化学肥料や農薬の不使用を徹底しており、定期的に土壌を検査して化学肥料などを使用していないかの検査まで行っているという。このような栽培方法はコストがかかるものの、高い品質を確保することができると伝えた。

 そして、この栽培方法の違いゆえに、中国の漢方薬は欧州などへ輸出しても返品されてしまうことも多々あるという。残留農薬などが検出されるためで、欧州諸国は値段が高くても日本の漢方薬を買うと指摘している。

 それでこの中医師は、「漢方薬は中国が起源なのに、日本の漢方薬がよく売れているというのはよく反省すべきことだ」と語った。そして、解決策として「農薬や化学肥料を使ったら重罰に処せば良い」との見解を示した。何度か処罰されれば、そのうち使わなくなるとし、漢方薬の品質を高めることができればIT分野よりも良い稼ぎになるはずだと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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