米メディアが総攻撃する「Q」とは 陰謀説かトランプ政権の真相か

米メディアが総攻撃する「Q」とは 陰謀説かトランプ政権の真相か

8月2日、ペンシルベニア州で行われたMAGA集会で大紀元のインタビューに答えたデービッド・スポットさんとフランチェスカ・スポットさん(Samira Bouaou/The Epoch Times)

アメリカで中間選挙に向けて、「Q現象」は広がりを見せている。8月1日にフロリダ州で行われたトランプ氏の支持者集会に「われわれはQだ」というプラカードを掲げた支持者の姿があった。一方、8月はじめ、ほとんどの米メディアが「Q」を批判する報道を展開した。

Qと名乗る人物は、昨年10月からネット掲示板で政府内部の情報について投稿している。Qとその支持者を、メディアは「匿名(Anonymous、アノニマス)」の略記「Anon」と組み合わせて「QAnon(キューアノン)」と名付けている。

Qは、トランプ政権がどのようにホワイトハウス内の腐敗一掃に尽力しているかを書き込み続けている。

「トランプは、軍から大統領になるように依頼された人物だ。彼の役割は、根底から腐っているワシントン政界を本格的に浄化することである」

「ロシアゲートでトランプ政権を摘発しているロバート・モラー特別検察官、実はトランプ陣営の仲間だ。モラーはロシアゲートの捜査対象を民主党にまで拡大し、民主、共和両陣営の本格的な捜査と摘発を開始した」

「ホワイトハウスの中は混乱していない。トランプの意図通りうまくやっている」

Qの投稿は大きな支持を集めている。6月28日、タイム誌はQをインターネットで最も影響力のある25人の1人に挙げた。

Qについて、ほとんどの米メディアはネガティブであり、「陰謀論」との見方で報じている。ワシントン・ポスト紙は「混乱を呼ぶ陰謀カルトだ」とまで呼び、糾弾した。

しかし、こうしたニュースの見方は逆にQへの関心を高めた。ニュースをうのみにしない米国人らは、Qの掲示板での最新投稿に視線を注いだ。大紀元は最近、ペンシルベニア州とオハイオ州のトランプ支持層による集会で取材した。

「Qをカルトだとか陰謀論だとか呼ぶ人々は、単に無知だ。Qを読んでもいないだろう」。Qに関する分析を動画や文書で示すジョーダン・サザー氏は大紀元に語った。

Qの投稿は、日本の匿名掲示板「2ちゃんねる」を管理する運営会社により2013年に開設された英語の匿名掲示板「8chan」で見れる。このサイトでは、投稿者の情報は暗号化され、誰でも自由な議論が可能となっている。Qは、歴史から現在にいたる政治腐敗についてまで言及している。また、トランプ政権がいかにこの腐敗を除去するために取り組んでいるかの分析と見方を伝えている。

米国社会では2017年頃から、国民投票で勝利し大統領の座についたドナルド・トランプ氏だが、彼を受け入れようとしないホワイトハウスの離反勢力があると、トランプ支持層や保守メディアが指摘する。

一部の官僚、FBIやCIAなどの秘密情報機関が、大統領に反して政策を作り出す状態を「ディープ・ステート(裏の政府)」と呼ぶ。50年代のアイゼンハワー政権に誕生した言葉だ。

Qの投稿は2017年10月に始まった。Qは、トランプ大統領政権の「ディープ・ステート」は秘密情報機関と腐敗組織、軍事秘密情報機関およびその連携者との戦いであると指摘した。サザー氏は、Qの投稿が事実ならば、トランプ候補が選挙期間中に繰り返していた「首都ワシントンにたまったヘドロをかき出す」という腐敗一掃の姿勢と一致すると述べた。

「2016年と2017年の米国は、ドナルド・トランプ氏とともに、不正な秘密情報機関とはもうともに歩めないと決断するチャンスの到来期だった。この機会が失われ始めた時、Qは現れて、大衆に警告を発した」サザー氏は分析する。

8月2日、ペンシルベニア州ウィルクス・バールで、バーテンダーとして働いているフランチェスカ・スポッツ(38)さんは、Qの説明を支持していた。スポッツさんはQの情報を、ニュース以外の情報を知るための選択肢のひとつと捉えている。

「ニュースで流れることも、きちんと自分自身で確認します」と彼女は言った。「例えば、あなたがCNNを見ているとしたら…他でも情報を検証するかしないかは、あなた次第です」

オハイオ州ルイス・センターで調理師のジェイ・ドマーさん(27)は語った。「Qは、ニュース解説講座のようなものです。アメリカ国民が自分自身の角度で、理解できる情報をたっぷりと教えてくれます。私たちが主流メディアで見ることはできない話です。だからQは多くの人に支持されているのでしょう」ドマ―さんは、まず数カ月前にQの投稿を見つけ、読み込んだところ、いくつかの投稿は大手メディアの偽善を指摘していると語った。

小売店のマネージャーを務めるレイチェル・リード(27)さんは、大手メディアがQを激しく攻撃するのは「正しいことを言っているから」と指摘した。「Qとその支持者を恐れていないならば、ニュース提供時間を浪費してまで、黙らせようとする時間をとらないでしょう」とリードさんは述べた。

米国社会の一部には、司法省に対して、45,000もの起訴状を「封印」していると疑う声があがっている。現在、有志者たちが、誰もが確認できる司法機関の裁判所電子記録サービスを利用して、封印された多くの起訴状を探り出す活動を展開している。

リードさんは、司法省が封印する起訴状は、Qが明かしてきたトランプ大統領の腐敗一掃に関するものだと考えている。

サザー氏によると、多くのニュース記事は、「Qが誰であるか」を調査するもので、その投稿内容にはスポットが当たっていないという。Qがトランプ政権の関係者だとの説もある。しかしサザー氏は、Qが誰であるかに注力することが重点ではなく、一連の投稿が米国政治の事情について広く知らせる「情報配布プロジェクト」の一部だと分析する。

「Qの活動は、情報開示以外の何物でもない。米国政府の腐敗は深刻だ。Qの投稿で、非常に多くの組織に汚職が広がっていることが明らかになった」。

サザー氏は、トランプ政権が有権者に「ヘドロをかき出す」と約束したことを守っているならば、Qの投稿内容がよく分かるだろう、と述べた。また、情報が真実であれば、大手ニュースメディア、ソーシャルメディアではない、別の媒体でQが広報しているのは「理にかなっている」と述べた。

(文ジョシュア・フィリップ/翻訳編集・佐渡道世)

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