がんと診断された妊婦の「出産」という決断

がんと診断された妊婦の「出産」という決断

(Shutterstock)

サラ・ウィックライン・ハルさんは、妊娠20週にして進行性のがんを患っていることが判明しました。

追い打ちをかけるように、母体を守るには妊娠を諦めるしかない、と医師から告げられてしまいます。

がんと診断されても、長年の不妊治療の末にやっと授かった命を簡単に諦めるつもりはなかったサラさん。

「どうせ死ぬなら子どもを産んで死のう、そう思っていたわ」と振り返ります。

しかし医師は、妊娠を続ける危険性について説明を繰り返すばかり。

その言葉は彼女には全く響かず、サラさんの意思は強まっていきました。

そして彼女は医師の勧めを断り、妊娠を続ける決断を下しました。

しかしそれは、医師の全面協力が得られなくなることも意味していました。

他の医療方法を懸命に探したサラさんは、妊娠のケアとがんの治療、両方をサポートしてくれる医療チームを見つけました。

サラさんは新しい医療チームのサポートを受け、おなかの赤ちゃんも順調に育っていきました。

そして妊娠34週で、病気・治療の影響を何も受けていない健康そのものの女の子を出産したのです。

それからもう10年。

現在サラさんは10歳の子どものお母さんであると同時に、10年間、がんは再発していません。

この体験をサラさんがフェイスブックに投稿したところ大きな反響を呼び、30万回もシェアされ85万もの「いいね」が付きました。

「あなたは揺るぎない強い心を持っているわ。あなたは最高よ」

コメント欄にはこのようなメッセージがあふれ返っています。

サラさんは自身の経験から、妊娠を諦める事が母体を守る唯一の選択肢ではなく、医師とやり取りする際は、自分自身の弁護人のように振る舞い「自分の体・権利・一番大切な事」についてきちんと知ってほしい、と話しています。

「私の娘は健康で、かわいくて、明るくて、特別な10歳の女の子なの」

「医者は全てを知っているわけじゃないって事を彼女の存在が証明しているのよ」とサラさんは語っています。

自分の体と命に関わる決断をする時は、医師の言葉をうのみにせず、まず自分自身を深く知らなければならない。

サラさんの話はそんな当たり前のようで忘れがちな「大切な事」を再認識させてくれます。

彼女の話は多くの人にとって自分を見つめ直すきっかけとなるのではないでしょうか。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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