失くなった結婚指輪 思いやりが変えた少年の人生

失くなった結婚指輪 思いやりが変えた少年の人生

A ring. (Jackie Tsang/Unsplash)

大切な結婚指輪を失くした客とその指輪を盗んだ少年。両者に対するバー店主の思いやりが話題を呼んでいます。そのバー店主はジミー・ギリースさん。北カリフォルニアで「Jimmy’s in Wrightsville Beach」を経営しています。事の発端は、彼のバーで起きたある出来事でした。

客の財布が店内で失くなったのです。財布の中に大切な結婚指輪を入れていたこの女性客はパニック状態になりました。「彼女は次の日の飛行機で帰らなくちゃいけなくて、かなり取り乱していたよ。だから、財布を見つける事が俺のミッションになったんだ」とジミーさんは振り返ります。

店中探しても財布は見つからず、防犯カメラの映像を丹念に調べたところ、1人の男性が彼女の財布を持ち去ったのを発見しました。ジミーさんがフェイスブックでこの人物を探すと、驚いたことに犯人自ら名乗り出てきました。それはまだ17歳の少年でした。

ジミーさんはこの少年、リバーズ・プレイザー君の話を聞きました。ホームレスである事、2日間何も食べていなかった事、財布から現金だけ抜き取った事、財布の中に指輪があるのを見たがそのまま海に投げ捨てた事。半信半疑でしたが、ダイバーを雇って財布を探す事にしました。

リバーズ君が示した場所にダイバーが潜水すると、本当に財布が見つかりました。そして彼の言う通り、指輪もその中に入ったままでした。見ず知らずの客のために結婚指輪を探し出す「ミッション」を成し遂げたジミーさん。彼の思いやりはここで終わりませんでした。

彼は、財布を盗んだこの正直な少年にも手を差し伸べたのです。リバーズ君は母親と疎遠になり、路上で生活していました。「彼はマイナス1度の寒さの中、2日間何も食べずに公園で暮らしていたんだ。生きるために財布を盗んだのであって犯罪者とは言えないと思ったんだよ」と話すジミーさん。

リバーズ君を警察ではなく自分の家に連れて行き、住む場所とバーでの仕事を与え、行き場のないこの少年を支え始めました。事情を知った指輪の持ち主も、彼に対する訴えを取り下げました。ジミーさんの厚意に、リバーズ君は感謝しかありません。

「警察に突き出す事も出来たのに、僕を助けてくれたんだ。ジミーは僕の人生を大きく変えてくれたんだよ。」「思いやり」という素晴らしい解決策を実践したジミーさん。他人に無関心な現代社会に何かを問いかけているのかもしれません。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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