在中国の米大使館、SNSで天安門事件の動画 「今も真相を公表せず」

在中国の米大使館、SNSで天安門事件の動画 「今も真相を公表せず」

ナンシー・ペロシ米下院議長は4日、米国会で開かれた天安門事件に関する公聴会で発言した(李辰/大紀元)

米国会と中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)は4日、天安門事件に関する公聴会を行った。また、北京にある米国大使館はソーシャルメディアで、天安門事件の動画とポンペオ国務長官の声明を投稿した。

4日に行われた公聴会では、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)を含む与野党の重鎮のほか、天安門事件の元学生リーダーの周鋒鎖氏やウアルカイシ氏も参加した。議員らは、中国当局が事件で、学生や市民を虐殺し、現在も情報を遮断していると強く非難した。

米国会が行った推算では、当時、全国で約100万人の学生と市民が抗議デモに参加した。

ペロシ下院議長は、特別証人として公聴会で発言した。議長は、「30年前、中国当局が自国民を虐殺したことを今も覚えている」「中国当局は学生らの抗議を軍隊と戦車で鎮圧したが、彼らの心に秘める自由への希求を断ち切ることはできない」と述べた。

ペロシ氏は、天安門事件が発生した2週間後に、中国の学生を保護する決議案を提出した。1991年、ペロシ氏が訪中した際、他の議員や人権団体関係者らとともに、天安門広場で中国語と英語で書かれた横断幕「中国の民主化のために犠牲になった人たちへ捧ぐ」を広げ、中国当局の武力鎮圧を批判した。

CECCのジム・マクガバン共同議長(民主党)は、天安門事件以降、中国国内の人権状況がさらに悪化し、当局による国民への監視、拘束が強化されたと話した。

元学生リーダーのウアルカイシ氏は、中国共産党政権が国際社会を騙し、国民を虐殺する本性を変えることはなく、「世界各国の自由・民主主義を脅かしている」と訴えた。

また、事件を経験した周鋒鎖氏は、当時の様子について述べた。「20万人の軍人が北京市内に入った。鎮圧が始まった時、一部の北京市民が私たち学生を守ってくれた。軍人らは私たちを棒で殴り、天安門広場から出るようにと銃で脅した。私のすぐ近くに戦車があった。復興病院の駐輪場で40体以上の遺体を見た。なかに私の学友がいた」

一方、駐中国米国大使館と各領事館、駐香港・マカオ米国総領事館は4日、ツイッターとフェイスブックで、米国務省が公開した天安門事件30周年記念動画を投稿した。投稿は、中国当局は今も、死傷者や拘束者の数を公表していないと指摘した。動画は、天安門事件に参加した元学生らへの取材のほか、ポンペオ国務長官が3日に発表した声明の一部を引用した。長官は、民主化を求める学生と市民は「英雄だ」と称えた。動画は、中国語、スペイン語、フランス語など8カ国語のバージョンがある。

また、米大使館と各地の領事館は4日、半旗を掲げた。トランプ米政権は、5月31日にバージニア州で起きた乱射事件のため、1日から4日まで在外機関に半旗を掲げるようにと指示した。

中国のインターネット上では、「本当は天安門事件のための半旗ではないか」とその真意について憶測が飛び交った。

(翻訳編集・張哲)

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