数か月間エサをもらえずゴミのように捨てられた子犬、情報提供者に1万ドルの懸賞金

数か月間エサをもらえずゴミのように捨てられた子犬、情報提供者に1万ドルの懸賞金

Facebook / Humane Rescue Alliance

2019年7月10日、その犬はワシントンの動物愛護団体ヒューメイン・レスキュー・アライアンス近くの排水路にゴミのように捨てられていた。生後9か月のピット・ブル・テリアのシェパードに十分な愛情を注いでくれる者はいなかった。

お腹を空かせた子犬は皮膚病にかかっており、ほとんど呼吸をしていなかった。ひどく衰弱していたため歩くこともままならない状態だった。救急隊員によって発見されたシェパードは、12時間もの間たったひとりで排水路に横たわっていた。

自分の身体も支えられないほどに弱っていたシェパードは、すぐに動物病院に搬送された。検査のために採血すると、彼の血液は脱水症状によって濃縮しており、臓器が機能不全に陥っている危険性があった。

しかし入院から1週間後、シェパードの生きる力が回復の兆しを見せはじめた。彼は保護された動物を一時的に自宅で預かるフォスターとして活動しているキム・オキーフさん宅に引き取られて、いまも彼女の家で元気に暮らしている。

「彼はのんびり屋でとてもおおらかな子犬です」とオキーフさんは語った。彼女はシェパードが元気になって里子に出せるようになるまで、バージニア州バークの自宅で彼を世話している。

彼女は事前にシェパードの悲痛な写真を見ていたので、同団体から連絡があったとき迷わず彼を受け入れた。オキーフさんはテレビ局の取材に対して「あなたも怒りがこみ上げたでしょう。この写真を見たらだれもがそう感じるはずです」と答えた。

シェパードがこの家に引き取られてからというもの、オキーフさんはいつも彼のことを最優先に考えたくさんの愛情を注いできた。「彼が十分な量のご飯を食べているかどうかが一番心配です」

15ポンド(約7kg)しかなかったシェパードの体重は、オキーフさんに引き取られてからたった3週間で24ポンド(約11kg)にまで増えた。オキーフさんの大勝利だ。

何よりも、子犬はうれしそうにしっぽを振り続けている。

「彼はいつも幸せそうにしています」とオキーフさんは笑った。「彼を家族の一員に迎えられる幸運な人は、きっと喜びでいっぱいになると思います」

シェパードのあふれる生命力に反して、この悲惨な事件は未解決のままだ。一体だれがこの無力な子犬を道端に放り出したのだろうか?「絶対に犯人を捕まえたいです」と語ったのは動物愛護法執行官のシャノン・ローズさんだ。「動物虐待は絶対にあってはなりません」

これまでに見つかっている有力な手がかりは監視カメラの映像だ。容疑者の車を部分的には識別できるものの、子犬を捨てて走り去った犯人の顔は不明瞭だ。「おそらくはダッジの車で、チャージャーかチャレンジャーだと見られています」とローズさんは語った。

「奇妙なことにこの車にはボンネットがなかったんです。特徴的な車なので、だれかが目撃していることを願っています」

当局は情報提供者に1万ドルの報奨金を支払うと発表した。同団体の現場副責任者クリス・シンドラーさんは、団体ホームページに「われわれはシェパードを捨てた犯人を必ず裁きにかけます。そのためには地域の皆さんの助けが必要です」と投稿した。

動物を捨てることに言い訳などあるはずもなく、助けを求めることは恥ずかしいことではない。道端に置き去りにして殺してしまうよりはずっと良い。同団体では「ペットパントリープログラム」を実施しており、飼い主がペットを適切に世話できるよう無料のペットフードを提供している。

ローズさんは、シェパードのような無力な子犬を置き去りにするくらいならこのサービスを利用してほしいと切に願った。「こんな悲劇は起きるべきではないんです」と彼女は語った。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事(外部サイト)