香港デモ、抗議者らが防犯灯柱を取り壊し 「中国製監視部品が内蔵」

香港デモ、抗議者らが防犯灯柱を取り壊し 「中国製監視部品が内蔵」

8月24日の抗議活動で、一部の香港人抗議者は道路などに設置された防犯灯柱を取り壊した。中から見つかった部品は中国監視システム「天網」にも使われていると指摘された(駱亜/大紀元)

香港九龍島の観塘(かんとう)区では24日、逃亡犯条例改正案をめぐる抗議デモで、一部の抗議者は、同区に設置された智慧灯柱(スマート防犯灯柱)数本を破壊した。スマート防犯灯柱には顔識別機能などが搭載されている。さらに、中国の監視システム「天網」の下請会社が製造する部品が使われていると抗議者らは主張した。

24日午後1時半ごろ、同区の市民らはデモ行進を始めた。市民は改正案の完全撤廃などを求めるほか、区内での防犯灯柱の設置に反対すると訴えた。

午後3時頃、一部の抗議者は同区の主要幹線道路である常悦道や、地元公園の「零炭天地」の周りに設置された防犯灯柱を取り壊した。

香港紙・立場新聞によると、デモ参加者らは、灯柱の電線を切り、電動ノコギリなどで灯柱を切断した。また、灯柱内部からネットワーク伝送ケーブルやメモリカードが見つかったことから、抗議者らは防犯灯柱が収集した情報が別の場所に転送されたと推測。

香港の政党である「香港衆志」がフェイスブックで、このことに言及した。市民は灯柱に顔識別機能が搭載されているとみているという。また、灯柱の中からブルートゥース位置測定器「SPLD01」が出てきたと示した。

「香港衆志」は、「『SPLD01』のメーカーは「ティックタック・テック(TickTack Tech)・香港」だ。生産地は不明。上海三思路灯と同じ名前だ。(上海三思路灯は)中国当局の天網プロジェクトの主要下請け企業だ」と指摘した。

「天網」は、中国当局が人工知能(AI)技術を駆使した監視カメラ・ネットワーク・システムで、主導者は江沢民元国家主席の息子である江綿恒氏だとみられる。

一方、「上海三思路灯」と呼ばれた上海三思電子工程有限公司(以下は上海三思)は、中国LED大手だ。同社の公式HPによると、同社は公安省や交通省など各政府機関と協力関係にある。同社の防犯灯柱は江蘇省や北京市などに設置されている。

香港政府が25日午前3時頃に発表したニュースリリースは、「ティックタック・テック(TickTack Tech)・香港」の正式名は訊科系統有限公司(Ticktack Technology Limited)で、香港の地元企業だと強調した。

訊科系統有限公司側も「社員が手違いで上海三思のホームページリンクを同社サイトに貼ってしまった」と説明し、上海三思と無関係だと強調した。

2017年、特別行政区長官に就任した林鄭月娥(キャリー・ラム)氏は、3年内に香港中心部の中環(セントラル)などに約400本の「多機能スマート防犯灯柱」を設置する計画を発表した。市民は個人情報の漏えいや、政府による監視の可能性があるとして反対してきた。

(翻訳編集・張哲)

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