14歳から古装生活、25歳から裁縫を始め 全英にレトロブーム

14歳から古装生活、25歳から裁縫を始め 全英にレトロブーム

(公有領域/大紀元合成)

イギリス、25歳の青年ザック・ピンセント君はユニークで独特な服装で注目を浴びている。

その理由は、ザック君のファッション趣味が今どきの若者とかけ離れているからである。彼は英国伝統の古式ゆかしい礼服、高い帽子、高いカラー(襟)の服装、まさに英国摂政時代(今から200年ほど前)の服装を毎日しているのだ。

彼は、この服装によって大きな自信を持つことができるようになったのだと言う。自身のみならず、このレトロな服装文化を追い求めるうち、いつの間にか服飾デザイナーの第一人者となっていた。

ザック君は、英国ブライトン出身。だいぶ前から現代服装が自分に合わないと思い、さらに服というものはきちんとした作法があるはずだ、と考えていた。

14歳になった彼は、自分が持っていた最後のジーンズを焼き捨てた。その日から、どこかへ行く時でもクラシカルな英国伝統の服装をするようになった。今に至るまで、彼のクローゼットには一枚の現代風洋服も入っていない。

たとえ人から奇異の目で見られようと、彼は自分の「ファッション」に対するこだわりを放棄しなかった。自分の理想を放棄しないザック君は英国BBCテレビの取材に対して、自分の好きなことを放棄する気にもならないと語った。

「クラシカルな服が好き」なザック君、かといって古着を着たいとは思えない。そこで服装の裁縫を学び、自分の手で昔ながらの伝統服を作りだした。

クラシカルな英国伝統服への愛と長年の鍛錬が、彼の腕前を玄人の域まで押し上げ、自分のスタイルに合う服を作り出してきた。

ザック君は自分の作品を気さくに披露しており、ソーシャルメディアなどで最新の作品を投稿した。そのうちに彼はファッション業界の人々及びアート系の人々から広く注目されるようになり、今や彼のアカウントは31万人がフォローしている。

彼の作り出す服はしっかりとした時代考証があり、いわゆるレトロ風の「なんちゃって」ではない。であるから、彼が作り出す素晴らしいクラシカルな様子は、まるでタイムマシンに乗って過去に戻ったような印象を与えるのである。

服装はほぼ200年前の時代に流行っていたもの。彼が創作のインスピレーションを受けている英国のジョージ4世の所謂「摂政時代」の服装である。これらは彼のファンから最も人気が高い。

ザック君は、自分のクラシカルな服の制作を通し、自信を持つと同時に少しずつ人々の称賛も強まってきたと語る。

実際、多くの顧客が彼に仕立てのオーダーを入れている。一人ひとりの体形にぴったり合ったテーラーメイドのイギリス紳士服だ。これを生業とした彼は、いまでは十分に自分を養っていけるほどになっている。

ザック君は英国ブライトンで専門の裁縫ワークショップ「Pinsent Tailoring」を設立し、テーラーメイドのクラシカルな男女服を仕立てている。英国のみならず米国の客にも注目されており、今回取材を受けた彼はちょうど出張でニューヨークに飛び、英国に戻ってきたばかりだという。

あるクライアントは、「僕はザック君が作ってくれた服を非常に気に入っている。ズボンやベスト、燕尾服など素晴らしいよ。時代感覚を配合したテイスト、バランスの良い完璧な仕上がり。すべて申し分ない。僕は彼が実際に作っているところを見て大満足したよ」と語る。

ネットでどれだけ人気があり、顧客から高く評価されようと、謙虚な態度を崩さない彼がもたらしたイギリスでのクラシカルファッションのブームはネットで強い人気があり、注目を浴びている。

ちょうど1ヵ月前、彼は英国BBCのニュースに取り上げられた。題名は「なぜ私は毎日イギリス摂政時代の服を着るのか?」だった。番組中、ザック君はこれまでの経緯を語ったが、この動画はネット動画サイト上で100万回再生され、さらにツイッターで270万回再生されている。

ザック君はインタビューの中でこのように話している。「僕が人のために作った服を着てくれるのを見ると、エキサイティングで最高の満足感だよ。どんな苦労も報われたと感じるんだ」

(大紀元日本ウェブ編集部)

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