なぜ人は過去にとらわれるのか、人間と記憶の関係性

なぜ人は過去にとらわれるのか、人間と記憶の関係性

(GaudiLab/Shutterstock)

人は日記を習慣的につけたり、著名人の自伝を読んだりと、何かと記憶や過去にこだわる。その理由はなぜだろう。

ここ数十年で「記憶」は人類の個々を形成する土台の基礎を担っている、という研究結果が出ており、さらにそこには4つの重要なポイントがあるという。

一貫した自主性は時間の経過とともに形成される。我々は誰なのか、これからはどうなるかを記憶が教えてくれます。

人は過去の過ちから学ぶものである。記憶はその答えを持っている。

思い出や記憶を共有することにより、他者との交際をより一層深めることができる。

例えば辛いことがあった時、人は楽しかった記憶を思い出すことによって感情をコントロールすることができる、というもの。

以上の4点は、個人と記憶が持つ関係性である。さらに記憶は、私たちが社会で生きていく上でも重要な機能を果たすとされており、過去を他人と共有することで文化的影響を与えることができるのだ。西洋文化圏では「個人」に焦点を当てた記憶を思い出す傾向にあるのに対し、東洋文化圏では「他者」に焦点を当てる傾向にある。さらに、西洋文化圏では記憶を共有する際、その人間の持つ独自性を強調するのに対し、東洋文化圏では記憶の共有は他者との関連性を深めるものとして認識されている。

また、記憶は病気とも深い関係を持っていることが確認されている。

うつ病患者の例を挙げてみよう。彼らはポジティブな記憶よりも、「負」の記憶だけを留めておきがちなのだという。また、うつ病患者はストレスにより、記憶障害も併発しやすい。また、過去の恥ずかしい経験に強い偏見を持つ人は不安障害も発症することがあるという。

では負の記憶に囚われてしまった場合、どう対処したら良いのだろうか。

まずは1日15分ほど、感情的な経験を書く時間を作ること。できれば一定の楽しかった・嬉しかったポジティブな記憶を思い出せるよう練習するのも鍵だ。また、過去よりも現在に焦点を当てるのも、負のサイクルから抜け出す方法である。自己解決が難しい場合、最終的には専門医に診てもらうことも視野に入れておこう。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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