子犬のような声の主はへその緒がついた双子の赤ちゃん

子犬のような声の主はへその緒がついた双子の赤ちゃん

(Illustration - Shutterstock)

天使のような赤ちゃんの笑顔を見るだけで、冷え切った心も温かくなる。だが悲しいことに、一部の母親たちにとって彼らは大きな負担でしかない。毎年世界中のいたる所で産まれたばかりの赤ん坊が捨てられている。

2017年、ブラジル南部パラナ州クリチバの茂みの中で子犬のような鳴き声を聞いた女性たちは、驚くべきものを発見した。それはまだへその緒がついたままの双子だった。

すぐに警察に通報し、赤ちゃんは病院に搬送された。警察によると、現場から走り去る白いワゴン車が目撃されており、赤ちゃんは母親と見られる女性によって捨てられたものと見られている。

双子と見られる赤ちゃんは満期で産まれており、1人は3kg、もう1人は1.7kgだった。



2人とも安定した状態で、病院スタッフらによってエロアとエロイザと名付けられた。病院は2人が健康的な体重になったら養子縁組のため養護施設に移すことにしているという。

同じく苦境を経験したモーガン・ヒルは、命の恩人であるジェラルド・ロッキー・ハイアットの捜索に乗り出した。

1995年10月、イリノイ州シカゴ・ホフマンエステーツで建設作業員をしていたハイアットは、ごみ捨て場で泣いている赤ん坊の声に気づいた。泣き声は白いごみ袋の中から聞こえていた。

ハイアットは「確信はありませんでしたが、赤ちゃんの声だと思いました。どうすれば良いかわからず動揺していました」と語った。彼は助けを求めて近くの病院に駆け込んだ。看護師がごみ袋を開けると、青い目の女の子が出てきたという。

看護師らによってメアリー・グレースと名付けられた赤ちゃんは、あっという間にシカゴ中の話題となった。当局はメアリー・グレースの実の母親を裁判にかけ、赤ちゃんはサンディ・ヒルの元に養子として引き取られた。サンディは彼女の名前をモーガン・ヒルと改名した。

自分が養子であることは知っていたモーガンだったが、まさか実の母親によってごみ箱に捨てられていたとは考えもしなかった。彼女は約20年後の2014年にサンディから真実を知らされた。

モーガンはサンディが保管してくれていた新聞の切り抜きに目を通した。そしてその日から、自分を救ってくれた作業員を探すことを心に誓った。彼女はテレビ局の協力を得て2年かけて彼を捜索した。

そして2016年4月20日に、彼女は「命の恩人」との再会を果たした。モーガンは「涙が止まりませんでした。最初に出てきたのは『ありがとう』という言葉でした」と語った。ハイアットは彼女に「最後に会ったとき君はまだ産まれてたった3日だったよ」と語りかけた。

モーガンは、自らの物語を共有することで、母親たちに赤ん坊を捨てる以外にもたくさんの選択肢があることを伝えたかった。「私の物語がだれかの命を救うことにつながれば本望です」

アメリカの全州で施行されているセーフヘイブン法に基き、生後30日以内の赤ちゃんを病院や消防署に託すことが法的に認められている。母親らは個人情報を提供する必要もない。乳児は診療を受けた後に養子として引き取られる。

赤ちゃんを危険にさらさない選択肢があるのだから、どうか彼らを捨てないでほしい。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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