カメラマン、ハリケーンで娘と犬を連れてかろうじて逃れる

カメラマン、ハリケーンで娘と犬を連れてかろうじて逃れる

(Illustration - Shutterstock)

ティム・エイレンと彼の家族はバハマの自宅地域にドリアンが上陸することを知った。彼らはこれまで多くのハリケーンに遭っているが今回のハリケーンがこれほど酷いと想像もしていなかった。

ドリアンは9月1日に185 mp/h (295 km/h)の強風を伴うカテゴリー5となった。これは1935年の巨大ハリケーンに匹敵する記録史上最強の大西洋暴風雨の記録をたたき出し、バハマでの歴史上最悪の嵐となった。

最初エイレンの家が南北に沿った沿岸から何マイルも離れているため、彼の家族には避難命令が出されなかった。エイレンは最悪の事態は屋根が吹き飛ばされることだと考えていた。「洪水なんて予想していなかったよ」とエイレンは言った。

しかし職業柄からかカメラマンのエイレンはその脅威を写真におさめた。エイレンは自宅前の道が異常に大量な水であふれる写真をAP通信に送った。

それは9月1日の午後4時15分のことであった。彼がCNNの取材に語ったところによると、たった2分間で道が水であふれ、彼の車庫も水浸しになった。エイレンの17歳の息子は2階で休んでいた母親に危険を知らせた。

彼が地元の新聞トリビューン紙に語ったところによると、「妻が私にベッドルームに来るよう言ったので戻ったその15秒間で、足の高さまで水が家に入ってきたんだ」家族は避難しなければならなかったが玄関のドアを開けて更なる水の侵入がそれを拒んだ。エイレンは屋根裏に行くことを考えたが、逃げ道がないことに気付いた。

エイレンは濡れていないところを見つけ、家族は窓から車の上に逃れた。そして恐怖にみまわれていたにもかかわらず、カメラを取り、映像を撮り始めた。

彼の息子は車の上で母親が外に出るのを助けていた。エイレンは犬を抱える21歳の娘のジュリアも撮影した。彼女は胸の高さにまである水の中を歩いていた。エイレンは最後に生命の危機にさらされている状態を映そうと自分自身にカメラを向けた。

ありがたいことにエイレンの家族は生存が確認され、3匹の犬は別の家族が安全な場所で発見し、ミニバンで救助された。彼らは指定された避難所である、近くの教会に向かった。そしてインターネットにその映像を配信した。

彼は家と全財産を失ったが、家族は一人として欠けることはなかった。プロカメラマンの機転の利く行動により、島の被害を世に伝えることができたのだ。

米国北部の大部分では9月から10月にかけて気温が下がり、葉は落ち、リンゴやカボチャが収穫を迎える。一方でアメリカ南部のメキシコ湾に面した州と南大西洋側の人々にとってはハリケーンのゴールデンタイムだ。

長い夏による海水温と気温の上昇によって大きくて破壊的な暴風雨が発生。2005年のハリケーン・カタリナとハリケーン・リタによる災害以来、米国民は暴風雨の脅威についてこれまで以上に警鐘を鳴らしている。

しかし避難できなかったらどうなるのであろうか?バハマはフロリダ沿岸から90-200マイルある大西洋に点在する700以上の島々からなり、平和で美しい熱帯の楽園として知られている。旅行客はサンゴ礁や海の野生生物、砂浜、これら島々への船旅を楽しめるが、人々は2019年9月1日のハリケーン・ドリアンが上陸したとき、避難する場所がなかった。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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