官僚の抵抗、活動家に化したメディア…反トランプの「抵抗」がもたらした危害=WSJ編集委員が新著

官僚の抵抗、活動家に化したメディア…反トランプの「抵抗」がもたらした危害=WSJ編集委員が新著

『抵抗:トランプ嫌悪者が米国を破壊している』の著者、キンバリー・ストラッセル氏(Brendon Fallon/The Epoch Times)

キンバリー・ストラッセル(Kimberley Strassel)氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のコラムニストおよび編集委員会の一員である。彼女はこのほど、反トランプの「抵抗」は、ドナルド・トランプ氏を大統領の座から追い出すために、米国の主要機関を壊し、長年の政治的規範を破ったと語った。

「そしてこれは私にとって皮肉なことですよね?過去3年間ずっと、ドナルド・トランプ氏が米国の機関を破壊していると言われてきたのですから」「米国の思想リーダー(American Thought Leaders)」プログラムで大紀元時報のインタビューを受けたストラッセル氏はこう話した。

ストラッセル氏の新著のタイトルは『(あらゆる手段を使った)抵抗:トランプ嫌悪者が米国を破壊している(原題:Resistance (At All Costs): How Trump Haters Are Breaking America)』で、反トランプの抵抗がもたらした危害が主題となっている。

ストラッセル氏は「嫌悪者(haters)」という言葉を意図的に使っている。「嫌悪者」とトランプ氏の「批評家」を区別するためだ。

「“嫌悪者”にとって、トランプ氏への称賛は、米国への裏切り行為だと思っているのです」と彼女は新著にこう書いた。

彼女は大紀元時報に「トランプ氏が当選する前は、政党が選挙に負けた時、彼らは引き下がり、何を間違えたのかを話し合っていました」と話した。

「しかし、今回はそうなりませんでした。その代わり、“自分たちが勝つはずだった”と言う人たちが出てきたのです」

「トランプ氏が当選した瞬間から、この人たちはトランプ氏が合法的な大統領ではないと信じ、そのため、彼を大統領の座から引きずり下ろすためにどんな手段を使っても良いと感じた」とストラッセル氏は話した。

抵抗者たちの「前例のない行為」のせいで、連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)、司法省などの長年の機関への国民の信頼は揺らぎ、弾劾などの重要な政治プロセスの価値が落ちたと彼女は話した。

「この国の歴史の中で、政治キャンペーンに対して防諜調査が行われたことは一度もありません」と彼女は話した。

ストラッセル氏は本の中でこのようなエピソードを紹介している。彼女は下院情報委員会の委員長であるデビン・ヌネズ(Devin Nunes)氏(共和党、カリフォルニア州)に、「米国の法律でこの状況を阻止できるようなものはあるか」と聞いた。

「FBIが自身の防諜能力を政治キャンペーンに対して使うなんて、想像もしていませんでした」とヌネズ氏は答えた。

ストラッセル氏の見解では、抵抗の裏には根深い怒り、またはいわゆる「トランプ混乱症候群」がある。つまり彼らはワシントンのこれまでの政治スタイルからあまりにもかけ離れたトランプ氏を合理的に見ることができないのだ。

しかし同時に、抵抗の多くは、あらゆる手段を使って政治権力を手にする願望から来ているとストラッセル氏は考えている。

「それは当選した大統領を引きずり下ろすことが含まれています」と彼女は話した。

ウクライナ大統領との電話会話に基づいたトランプ氏への弾劾調査は、抵抗者たちが薄っぺらな証拠に基づいて彼を失脚させようとしている一例だと彼女は話した。

調査への証言は3つの下院委員会が率いて非公開で行われ、民主党は今のところ、国務省の元職員と現職職員による供述内容の公開を拒否している。

「(弾劾は)憲法の中で最も深刻で大きな力です。建国者たちは、これを本当に特別な状況でのみ使用するものとしてきました。彼らは弾劾を憲法の中に入れないことさえ議論していました。今日のような事態が起こるかもしれないと心配したからです」とストラッセル氏は話した。

「ウォーターゲート事件を振り返ってみると、何百時間にもおよぶ証言がテレビで放送され、人々はそれを視聴しました。それがきっかけで、リチャード・ニクソン氏は下院が最終的な弾劾投票を行う前に辞任したのです。国民が納得していたため、彼は自分が辞めなければならないと知っていました」と彼女は話した。

しかし今では、国民は漏れてくる断片と対抗的な物語だけを受け取っている。

連邦機構の中には、選挙で選ばれていない「物事を遅らせ、混乱させ、内部申告者の苦情を申し立て、情報を漏洩し、大統領の政策に積極的に反対する大きな力を持った」官僚が大量に存在するとストラッセル氏は話した。「彼らの役割は大統領の政策を実施する事ですが、彼らの多くは抵抗者なのです」

データによると、2016年の大統領選挙の前、政府の官僚はトランプキャンペーンよりもはるかに多くクリントンキャンペーンに貢献した。

米政治専門紙「ザ・ヒル」(The Hill)が2016年9月以前の連邦政府職員の寄付状況を分析した結果、95%の官僚がクリントンキャンペーンに寄付し、その額は190万ドルにのぼるという。特に、司法省の職員の97%はクリントン氏に寄付し、国務省ではこの割合はさらに高く、99%だった。

「例えば、あなたは最高経営責任者(CEO)として会社に行きますが、95%の社員があなたを軽蔑し、あなたがいなくなればいいと思っていると想像してみてください」とストラッセル氏は話した。

オバマ政権で司法長官を務め、トランプ政権で司法長官代行の職を引き受けたサリー・イエイツ(Sally Yates)氏が、トランプ氏の入国禁止令の合憲性を公に疑問視し、司法省職員に命令に従わないよう指示した。

「これがきっかけとなり、その後私たちが目にする全ての事が始まりました。ほぼ毎日起こる政権内部からの漏洩、内部申告者の苦情、そしてさまざまな内部の干渉と大統領の政策に対する明らかな妨害などです」

上院の国土安全保障と政治活動委員会のレポートによると、「トランプ氏が大統領になって最初の126日で、彼の政権で125件の漏洩(ほぼ毎日1件)があり、2009年にオバマ大統領が署名した大統領令の基準に基づくと、漏洩された情報は国土安全保障に損害を与える可能性がある」という。

ストラッセル氏はまた、メディアが反トランプの抵抗を強化する上で重要な役割を果たしてきたと話した。

「私は25年間、記者をしてきました」ストラッセル氏はこう話した。「メディアは常に左寄りだと感じていました。これには誰も驚きません。しかし過去3年間に起こったことは全く違うものです。メディアが党派戦争に積極的に関与するようになったのです。これは明らかです」

その過程で、メディアはジャーナリストの準則をほぼ放棄した。「匿名の情報源を使用したり、裏付けのない告発を記事にしたり、偏りのある情報源からの情報を、中立的な観察であるかのように取り扱ったりしています」と彼女は話した。

ストラッセル氏の本にはメディアによる多くの誤報の例が挙げられているが、その一つとしてCNNの2017年12月のニュースがある。ニュースは、当時候補者だったトランプ氏と息子のドナルド・トランプ・ジュニアが、ハッキングされ漏えいした民主党全国委員会のメールに公開前にアクセスした証拠があると報じた。しかし、報道の中で日にちが間違っていた事が判明した。トランプ・ジュニアがウィキリークスの公開についてのメールを受け取ったのは、ウィキリークスが文書を公開した1日後だったのだ。

「ドナルド・トランプ氏を傷つけられるなら、彼らはどんなことにも便乗します」とストラッセル氏は話した。そして多くの場合、トランプ氏への攻撃は矛盾している。

「彼は自分の周りに権力を集めて鉄拳で統治しようとしている独裁者か、あるいは規制を削減している邪悪な保守派なのです」

権威主義の主張に反して、トランプ氏は連邦政府の規模を大幅に縮小した。特に、彼は中央政府のすべての規則と規制を集めた連邦登録簿を、ビル・クリントン氏が就任して一年目以来の最低水準まで引き下げた。

「自由主義の独裁者なんて存在しません」ストラッセル氏はこう話した。

「メディアはFBIが米国の政治に干渉することを応援しました。米国の歴史の中でメディアがこのようなことをしたことなんてありますか?」

ストラッセル氏は、抵抗派の行動は米国に長期的な影響を及ぼすとしている。

「基準をいったん低く下げてしまうと、その後下がり続けるのです」とストラッセル氏は話した。

「ドナルド・トランプ氏の任期は長くてあと5年間しかありません。しかしこれらの行動がもたらす影響はとても長期的なものとなるでしょう」と彼女は話した。

「ある一人の人間が深く嫌いだからといって、この国の構造を変えてしまってもいいのでしょうか?」

米国の思想リーダー(American Thought Leaders)は大紀元時報の番組で、Facebook とYouTubeで視聴できる。

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