台湾、中国の諜報幹部を拘束 元中共スパイの暴露を受けて

台湾、中国の諜報幹部を拘束 元中共スパイの暴露を受けて

豪で中共スパイだった王立強氏がその工作と体験について暴露した。在米の中国時事専門家は中国共産党政権70年で最大の情報漏えいだとみている(王立強氏提供)

台湾政府は11月25日、桃園空港で香港の上場企業である中国創新投資(China Innovation Investment Limited)の向心・最高経営責任者(CEO)夫婦の身柄を拘束した。オーストラリアに亡命した元中国のスパイ・王立強氏は23日、豪メディアに対して、同社が中国軍総参謀部の管理下にあり、向氏夫婦は中国軍の上級スパイだと暴露した。

妻の?青(キョウ セイ)

中国創新投資の25日の声明によると、向心CEO(56)と補欠取締役の?青氏(50)は台北市の桃園国際空港で出国手続中、台湾の法務省調査局に、スパイ活動の関連捜査に協力するよう求められた。夫婦が台湾を訪ねた理由は不明だ。

台湾メディア「中央社」25日付は、向、?の両氏は同日夜、台北地方検察署(地検)に移送されたと報じた。地検は26日未明、両氏に対して台湾からの出国を禁止すると発表した。

王立強氏の情報によると、中国当局の指令を受けた向氏は、香港と台湾でメディアの買収や設立を計画し、情報収集と世論操作、また来年の台湾総統選挙への介入を企てているという。

台湾の経済省投資審査委員会は、向氏らが台湾で不動産販売会社を設立しようと、2016年12月30日付で経済省に申請書類を提出していたことを明かした。投資審査委員会は国家安全上の理由で、2017年4月20日に同申請を却下した。

国立台湾大学の高成炎教授も台湾メディアに対して、自身の経営する地熱発電事業会社が2年前、向氏側から投資の意向があると打診を受けたと話した。

王立強氏に関する報道を受けて、台湾の著名時事評論家・汪浩氏は23日、「中国創新投資の会社紹介では、同社は軍事と民間企業の合併に関わる投資に従事している。同社の補欠取締役の?青氏は以前、二つの政府機関で勤務したことがある。そのうちの一つは、中国軍の情報機関『中国国防科技情報センター』だった」とフェイスブックに投稿した。

汪氏は、同社の年度決算報告や株価を分析し、「過去2年間に10億香港ドルの収益を得たにもかかわらず、株価が1株=0.016香港ドルという水準を維持している。会社はこんなに儲かっているのに、なぜ株価相場がこれほど低いのか?本当におかしい」と指摘した。

いっぽう、蔡英文総統は23日、中国当局による台湾総統選挙への介入の意図が「はっきりしている」と述べた。総統は、すでに政府職員をオーストラリアに派遣し、王立強氏が暴露した情報を調査すると述べた。

(翻訳編集・張哲)

関連記事(外部サイト)