香港、景気後退局面へ ハロウィンデモも

香港、景気後退局面へ ハロウィンデモも

香港の繁華街で31日、政府高官らの面を付けてデモに参加する女子大生たち=(藤本欣也撮影)

 【香港=藤本欣也】香港政府は31日、第3四半期(7〜9月)の実質域内総生産(GDP)について前年同期比2・9%減とする速報値を発表した。リーマンショック後の2009年以来となる水準で、政府報道官は「景気後退(リセッション)に陥った」との見方を示した。

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正問題に端を発した政治・社会的混乱や、米中貿易戦争の影響を受けて、小売業や観光業などが大きな打撃を受けたほか、個人消費が大幅に落ち込んだ。10月の香港訪問客数は前年同月比で50%近く減少する見通しだ。

 香港政府のトップ、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は10月29日の記者会見で、2019年通年の経済成長率が10年ぶりのマイナス成長になるとの見通しを示している。

 一方、市民による民主化要求運動が続く香港の繁華街では31日、ハロウィーンにちなみ、参加者たちがさまざまな仮面などをつけて香港政府に抗議の意思を示すデモが行われた。

 香港政府は10月4日に覆面禁止法を制定し、デモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じたが、ハロウィーンを楽しむ仮面については禁止していない。

 政府高官の顔が描かれた面をかぶった男性(50)は「経済が悪くなっても私たちは抵抗を続ける。あきらめない」と話していた。

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