ユ・ドンギュン「9月末までに区民が集団免疫を形成するはず」=韓国
2021年08月03日 07時43分WoW!Korea

ユ・ドンギュン「9月末までに区民が集団免疫を形成するはず」=韓国(画像提供:wowkorea)
先月26日午前、マポ区民体育センター3階の総合体育館に準備されたコロナワクチンの予防接種センターで会ったユ・ドンギュン(庾東均)マポ区長はがらがらに空いた接種室を眺めながら、やり場のない微笑みを浮かべた。それもそのはず、他の自治体に比べずっと広く快適な空間、充分な良質の医療人材、他の機関との有機的な統合システムなどを備えているが、センター内の接種窓口から予診室、接種室、待合室(接種観察室)には空いた椅子がほとんどであったためだ。近ごろ感染者数がピークを記録した頃に比べ減った影響もあるが、政府に指定された接種対象年齢層が多くないというのがユ区長の説明だ。
彼は「接種センターがいっぱいになる時には一日に900〜1000人が訪れたのに最近ワクチン接種対象者自体が減り、今日は予約者が400人余りに過ぎないレベル」とし、「コロナの拡大を防ごうとするならば政府が充分な物量を初期の段階で投入して自治区が自発的に全年齢層を対象に自立接種を行えるようにしなければならない」と強調した。
「10月にコロナ解放宣言のお祭りを開く」
この日の午前、民防衛服姿で現場区役所室に現れたユ区長は、センターを見回りながら医療陣と接種を受けに来た区民と数回に渡ってあいさつをし、不便なことはないか聞いた。慣れた様子でファイザーワクチンが保管されている冷凍庫があるコンテナを探し「(以前とは違って)最近は一日に何度も来なくていいでしょう」と医療陣に冗談を交えた言葉をかけもした。
現在マポ区の区民の中で、ワクチンの一次接種を終えた人は10万5919人。二次接種については4万2747人だ。これは管内の接種対象者のそれぞれ85パーセント、34パーセントに該当する数値だ。ユ区長は9月末までに区民の70パーセント以上がワクチンの摂取を完了し、集団免疫を獲得する目標を立てた。
ユ区長は「管内107か所の委託医療機関と2か所の予防接種センターをフル稼働すれば、一日に1万6000人程度にワクチン接種が可能であるという計算が出る」とし、最大限接種率を引き上げて集団免疫を形成したあと10月中にはコロナから解放された自治体になったことを宣言し、かつてのように「マポナルおきあみ祭り」を必ずや開く」と語った。
これに先立ち、来年4月からユ区長はコロナ克服と住民の日常回復という目標を達成するため、接種センター内に現場区役所長室を設けた。全国の自治体で初めてのことだ。ワクチン接種を現場で毎日直接見守ることはもちろん、危機的状況に区民とより近く、より緊密に疎通するための措置だ。現場区役所長室は接種センターと同じ階に壁を設置せず、現場の職員はもちろん接種を受けに来た区民みなが自由に疎通することができる。
実際に彼は区長室を運営しながら、体の不自由な高齢者が「車椅子が足りない」と意見するや、すぐに車椅子を追加配備して障害者の移動通路の拡張おおよび接種者待合室の椅子の間隔調整などの措置を取った。また接種センターを訪れるのに不便なことがないよう、区民を対象とした無料シャトルバスを準備し、雨天の日にセンター内に入る人々の動線に無理のないよう、天幕をかけるなどの緻密な行政を行うなどした。彼は「ある外国人接種者が接種センターの親切で便利なサービスに感動し、接種後本人もボランティアに参加したくて区長室に立ち寄ったこともある」と話した。
事実上区長室の役割を果たしている窓口は「マポ1番街政策疎通システム」だ。ユ区長が区民と双方向疎通行政のために作ったマポ1番街を通して去る年間注がれた意見だけでも1600件を超える。
冬の冷風を遮る幕を備えた休憩所を提案した意見によって誕生したバス停留所「温気ナル」の設置、廃紙収集をする高齢者に配慮した「安全軽量手押し車」、感染者情報をSNSで削除する「コロナインターネット防疫団」などはすべて区民が提案して推進した事業だ。このような業績を認められ、この制度は「韓国地方自治政策大賞」で大賞、「韓国持続可能革新リーダー大賞」本賞など、外部からの評価において大きな成果を挙げもした。さらにユ区長はインターネットに慣れない高齢者に配慮するため、現在区役所とワクチン予防接種センターにも郵便受け型の「なんでも提案窓口」を設けた。
「安全は1パーセントを逃せば100パーセントを失う」の信念を日ごろ区政運営の信条としている彼は、残りの任期でも安全管理システムをさらに強固にするため注力する方針だ。このため彼が打ち立てたのは安全行政、デジタル行政、環境行政、市民生活を見守る現場だ。実際にユ区長はコロナ危機状況時、全国で初めて全職員現場薬学調査院を運営、都市安全と新設など立て続けに安全対策を実施し6年連続で災難管理評価優秀区に選ばれる栄誉を受けた。
管内の骨太な事業も推進中だ。マポ貯水池韓流公園広場コンプレックス造成、ソウル複合火力発電所内に住民便利施設設置、マポ出版印刷スマートアンカー造成。7年ぶりに結実した京義線沿線の森を3段階に渡り形成するなど、地域経済活性化のための大規模投資事業もピッチを上げていく計画だ。
彼は「コロナを経験し災難の結果がみなさんに均等ではないことを学習し、災難の後に再起する回復力が大事だということを悟った」とし、社会的災難の中で行政推進の連続性を維持することのできるシステムを構築し、どのような状況においても立ち止まることのないケアが可能な福祉安全網を拡充させる」と語った。
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