<W解説>米国ハリス副大統領のアジア訪問に「ハバナ症候群」攻撃か?=2016年以降、原因不明の脳損傷

<W解説>米国ハリス副大統領のアジア訪問に「ハバナ症候群」攻撃か?=2016年以降、原因不明の脳損傷

(画像提供:wowkorea)

米国ハリス副大統領の東南アジア訪問。シンガポールからベトナムに移動する彼女の搭乗機遅延が発生した。「異常な健康事案」があったとのことだが、その原因は「ハバナ症候群」と報道されている。

この「ハバナ症候群」とは何なのか?

「ハバナ症候群」とは、2016年以降、主に米国外交官に発症している原因不明の脳損傷のことだ。キューバの首都ハバナに駐在していた米国外交官に初めて発症したことから「ハバナ症候群」と呼ばれている。

2016年、キューバ駐在の米国外交官が原因不明の頭痛やめまい、そして耳鳴りを経験する事件が起きた。その後、2017年の調査で、この症状を起こす仕組みは特定できないものの、何かの「音響攻撃」技術を駆使した攻撃と判断された。

当時、オバマ政権下で米国とキューバの外交関係が急速に良くなっていたため、米国政府はキューバを刺激するような調査にはあまり積極的ではなかった。ただ、キューバ政府がこの攻撃に関与していた可能性があり、その背後にはロシアがいるとの噂も流れていた。米国とキューバとの仲が改善するタイミングだったため、それを警戒したロシアの仕業との分析があった。

2017年8月、当時の米国国務長官ティラーソン氏は「キューバ当局は犯人を捜す責任がある」とコメントした。その後、米国はキューバ駐在の外交官を減らす対応を行った。その後のMRI検査でキューバに派遣されていたカナダ外交官にも同じ脳損傷が発生していたことが分かった。

2018年4月には、中国の米国領事館の職員にハバナ症候群が発症した。中国広州の米国領事館でのこと。詳細検査の後、当時の国務長官だったマイク・ポンペオ氏は、「キューバで報告された攻撃と同じようだ」と述べていた。

症状は脳震盪に似ていて、広州郊外の米国外交官にも脳損傷が報告された。この時の調査結果は、「発生源を特定できていないが、異常な音やノイズを伴う急性聴覚現象」だけとなった。

2019年、カナダ政府は自国外交官に14人目のハバナ症候群を発症事例がある事を発表し、大使館の職員を削減した。後ほど、カナダ政府の対処が遅かったとして、カナダ政府は外交官らから訴訟を起こされた。

米国では今まで130人の外交官に「ハバナ症候群」が報告されているが、未だに米国政府の報告書は加害者を特定できていない。

「動機」から推定されているのは、ロシアと中国。旧ソ連とロシアが高周波技術を武器に応用する研究を行ったことは確かである。ソ連は1970年代や1980年代の冷戦時代にモスクワの米国大使館を高周波または極超短波で攻撃した「前例」があったと言われている。

欧米で「マイクロウェーブ・オーブン」と呼ばれる電子レンジの原理が発見されたのも、旧ソ連で事故によるものだった。

今回の副大統領の東南アジア訪問は、この地域で主導権を狙う中国とそれに対抗する米国との利害関係がぶつかる場所であるだけに、ロシアの関連技術が既に中国に渡っている可能性もある。

関連記事(外部サイト)

  • 4

    日本国内にもハバナ症候群被害者は多く、妨害電波被害者は数千人。拙宅の外国人の隣人宅方面においた監視カメラ、PC等がWiFiやBluetooth機器が一夜で故障。戦場レベル。スマホが受信する電波強度や電磁波を測定するアプリをいれた。最大限の妨害電波の状態で睡眠したら、翌日は救急車で入院となり、電波による感電によるものという診断。心不全で急死した母の症状と自分の入院時が類似。電磁波も健康に被害が出るほどの高く昼間の正常時の13倍。高周波測定器はアンテナを外しても電波強度や方向が測定不能な程強烈であった。パソコンには「妨害電波」というアカウントが作成され、パスワードを盗まれ、数社の証拠メールが消去。ダークウェブでもメルアド等がトレードされ、SNSアカウントやセキュリティ契約も解約。GPSオフでも追跡され、深夜妨害電波で睡眠が妨害。スマホの中から要人の私用のメルアドなどが消去。警察もお手上。

  • 3

    「ハバナ症候群」とは何なのか? こんな恐ろしい兵器の存在に驚きました。

  • 2

    「50年間、一国二制度は守る」は、破られた。何でもありの中国は怖い。中国船による「日本船追い回し」に、どの政党も抗議しない。日本の国益、日本人の命よりも、中国国益を優先する政党は、どこも信用できない。

すべてのコメントを読む