金与正氏の「文大統領 “非難”」に、韓国大統領府「対話の余地ある」

金与正氏の「文大統領 “非難”」に、韓国大統領府「対話の余地ある」

韓国大統領府(青瓦台)(画像提供:wowkorea)

北朝鮮は弾道ミサイルを発射したことにつづき、これを「挑発」と規定したムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領にまで強い表現で非難したことで、南北間の緊張が高まっている。青瓦台(韓国大統領府)はさらなる挑発の状況を注視しながらも、北朝鮮が残した「対話の余地」に注目している。

文大統領は北朝鮮を対話のテーブルへと引き入れ、任期内に朝鮮半島平和プロセスを再稼働するという意志を幾度も明らかにしてきた。北朝鮮の挑発が行なわれる1時間前、文大統領は中国の王毅 国務委員兼外相と会い「北京オリンピックが、ピョンチャン(平昌)オリンピックにつづき北朝鮮との関係を改善する一つの転機となり、北東アジアと世界平和に貢献することを願う」として、関係改善の意志を伝えていた。

しかし北朝鮮は文大統領のこのような発言があった1時間後に、弾道ミサイル2発を発射した。

その後、北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長は文大統領を直接言及し「一つの国の大統領としては愚かなことこの上ない」と非難した。文大統領はこの日の午後、潜水艦弾道ミサイル(SLBM)の試験発射に立ち会った後「我々のミサイル戦力増強こそ、北朝鮮の “挑発”に対する確実な抑止力になる」と語ったが、北朝鮮はこの発言を問題視したのである。キム副部長は特に「南北関係の完全破壊」の可能性を言及している。

北朝鮮が、挑発行為につづき文大統領まで非難したことで、青瓦台にとっては困惑した状況となった。南北通信連絡線が1年ぶりに回復した先月初め、青瓦台は南北関係に対する「青写真」を描いていた。「南北通信連絡線の回復」を皮切りに「高位級TV会談」「秋夕(チュソク・中秋節)の離散家族TV再開」「首脳間のホットライン回復」「南北首脳会談」へとつづく「架け橋構想」を提示していた。しかし北朝鮮が連絡線を再び遮断し、国連安全保障理事会決議違反である弾道ミサイルを発射し、文大統領を非難する談話文まで発表したことで、南北はまたもや対峙(たいじ)するかたちとなった。

ただ青瓦台は、キム副部長の文大統領に対する非難談話文が、これまでよりもその水位が低かったという点に注目していることが伝えられている。文大統領に対して露骨な非難をしてきた過去の発言に比べ、今回は「その程度が弱い」ということである。特に青瓦台は、キム副部長が「南北関係破壊の可能性」を言及し文大統領を非難しながらも「我々はそれ(南北関係の完全破壊)を願わない」という内容が談話文に盛り込まれていることから、「対話の余地がある」と判断している。

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