北朝鮮のミサイル発射、制裁の危険をおかしてまで強行した目的に関心高まる=韓国報道

北朝鮮のミサイル発射、制裁の危険をおかしてまで強行した目的に関心高まる=韓国報道

北朝鮮のミサイル発射、制裁の危険をおかしてまで強行した目的に関心高まる=韓国報道(画像提供:wowkorea)

北朝鮮が15日、長距離巡航ミサイルに続き、国連安全保障理事会決議違反にあたる弾道ミサイルを発射したことで、朝鮮半島情勢が急激に冷え込んでいる。韓国政府が、朝鮮半島の平和プロセスを再稼動させるために、日米中などと積極的な外交を展開している状況で、このような挑発が続けば、南北および米朝対話の再開も一層難しくなる見通しだ。

巡航ミサイルを発射して数日後に弾道ミサイルを発射するというパターンは、3月の米韓合同演習の時と似ているが、今回の挑発は日米韓3国の核首席代表協議や中国の王毅外相の訪韓、文大統領の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験の参観などとあいまって、様々な解釈を生んでいる。ソウル新聞など複数の韓国メディアが報じた。

15日、ソウル新聞によると、ミサイルの性能だけを見れば、今回発射したミサイルは核弾頭搭載が可能な800キロの短距離ミサイルで、今年3月のミサイルよりも射程距離が200キロほど増えている。しかし、安保理の制裁が曖昧な短距離(1000キロ以内)を選ぶことで、「レッドライン」は超えずに米国を最大限圧迫するという意図が見えるとの考えを示した。

弾道ミサイルは制裁対象ではあるが、短距離発射体の場合、米国を直接狙うものではないため、·トランプ政権時代にはこれを問題視せず、国連安保理でも制裁が実施されたことがないためだ。 しかし、バイデン大統領は3月、安保理決議違反だと強く警告しており、今後の米国の反応が注目される。

経済紙のイートゥデイも同日、北朝鮮が追加制裁の危険をおかしてまでミサイルによる挑発に出たのは、日米韓3国の北朝鮮核関連会議で注目度を高め、非核化交渉で主導権を握りたいという意図が含まれていると伝えた。アフガン事態で米国はもちろん中国からも、関心対象として遠ざかった北朝鮮が、日米韓3国や中韓外交当局の相次ぐ会談を念頭に置いて挑発を強行したという解釈だ。

経済紙のデジタルタイムズは米国と同時に中国を圧迫する目的もあったと報じている。梨花女子大のパク・ウォンゴン北朝鮮学科教授は15日、中国の王毅外相が文大統領を表敬訪問する日にミサイルを発射したことについて、「中国は知らなかったようだ」とし、「王毅外相が巡航ミサイルの挑発に対して北朝鮮を庇護(ひご)したが、事前に知っていたらかばうことはできなかっただろう」と述べた。続いて「北朝鮮が、中国には中韓親善外交に不満を示し、米国には制裁緩和を圧迫するための武力示威だと理解すればよい」と説明した。

一方、16日の文化日報では、北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)労働党中央委員会副部長が、韓国が独自に開発した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の潜水艦発射試験を成功させたことで、文大統領を名指しで批判した狙いについて伝えている。

韓国の対北朝鮮政策の主導権は、北朝鮮が持っているというメッセージを送るためという解釈だ。韓国との関係改善に終止符を打つ可能性があると脅かし、南北関係改善のために制裁緩和を米国に要求せよとの圧迫だと見ているようだ。

政府与党は「SLBMの発射は自衛権の行使だ」とし、金副部長の発言に不快感を示した。ただ、南北関係の硬直を憂慮してか、直接的な対応を自制する雰囲気だ。

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