北朝鮮「南北首脳会談」言及から3日後に短距離ミサイル発射…韓国大統領府「“挑発”の規定しない」

北朝鮮「南北首脳会談」言及から3日後に短距離ミサイル発射…韓国大統領府「“挑発”の規定しない」

北朝鮮は28日、短距離ミサイルを発射した(画像提供:wowkorea)

北朝鮮はきょう(28日)、短距離ミサイルを発射することで、ムン・ジェイン(文在寅)韓国政府による南北対話の再開と南北関係改善の意志に対するテストに乗り出した。文大統領の「終戦宣言」提案後、低強度の武力示威を通じて韓国側の反応を探るための意図だとみられる。韓国政府はいったん「挑発」と規定せず遺憾の意を表明するかたちをとり、慎重な反応をみせた。

北朝鮮はこの日の午前、チャガンド(慈江道)のムピョンリ(舞坪里)一帯から東の方向に短距離ミサイルと推定される飛翔体1発を発射した。今月15日に実施された列車からの短距離弾道ミサイルの試験発射以降、13日ぶりのこととなる。また北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長の談話による「終戦宣言」と「南北共同連絡事務所の再設置」、そして「南北首脳会談」の言及から3日後に、今回の発射が実行された。

今回の北朝鮮による短距離ミサイルの発射は、韓国側を試すテストの性格が濃い。キム副部長による「南北首脳会談の可能性」の言及には、韓国側の二重基準と対北敵対政策・敵対的言動の中断が前提条件として提示されている。特にキム副部長は「二重基準は、我々が絶対に見過ごすことができない」とし「我々の自衛権次元の行動は全て脅威となる『挑発』として非難し、自分たちの軍備増強活動は『対北抑止力の確保』として美化する米国・南朝鮮(韓国)式の対朝鮮(対北)二重基準は、非論理的で幼稚な主張だ」として、二重基準を問題視した。

韓国政府はこれらのことを踏まえ、水位を調節した立場を表した。韓国政府はこの日の8時から1時間15分ほど開かれた国家安全保障会議(NSC)常任委員会緊急会議で、北朝鮮による短距離ミサイルの発射状況とその意図について検討した。NSC緊急会議では「朝鮮半島の情勢安定が非常に緊要な時期に行われた発射に対して遺憾を表明し、今後北朝鮮の動向を綿密に注視する中、米国をはじめとした関連国たちと緊密に協議していくことにした」と伝えている。今月15日に北朝鮮が短距離弾道ミサイルの試験発射をした時「北朝鮮のミサイル発射の挑発に深い懸念を表明する」という表現から、今回は「挑発」が除かれている。

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