中古マーケット、脱税マーケットになりかねない…販売業者が横行=韓国報道

中古マーケット、脱税マーケットになりかねない…販売業者が横行=韓国報道

中古マーケット、脱税マーケットになりかねない…販売業者が横行=韓国報道(画像提供:wowkorea)

韓国の中古マーケット(中古取引アプリ)の元祖は「中古の国」だ。しかし「にんじんマーケット」や「稲妻市場」など後発アプリに追い越された。個人でない業者でいっぱいの「業者の国」という汚名がついてからだ。業者らが組織的に販売文を貼り付けて個人間の取引が不便になり、会員らは中古の国を利用しなくなった。

しかし、にんじんマーケットなどでも、業者による出品は依然として悩みの種だ。彼らは個人会員になりすまし、繰り返して販売文を貼り付け、専用プログラムを使って業者のガードを破ることもある。

業者らは中古マーケットで収入を上げても税金を納めない。事業者登録をせず、課税基準がないためだ。今月8日、国税庁に対する国政監査で「中古マーケット課税」案が出たのはそのためだ。二重課税に対する懸念も少なくないが、脱税に利用されるのを防ぐため、喫緊(きっきん)の課題という指摘が出ている。

個人と区別される業者の特性は反復性だ。彼らは自分が取り扱うカテゴリーの商品のみを繰り返し出品する。不用品を売る一般会員と違い、業者は組織的に利益を目的に活動する。業者は中古マーケットで簡単に見つけることができる。にんじんマーケットで「良い友達」というニックネームを使う会員は7月に加入し、約3か月で300個に達する商品を販売した。その大半が携帯電話だ。「真面目な心」という会員も8月に加入し、約200台の携帯電話を販売した。会員らは彼らをにんじんマーケットカスタマーセンターに通報し、にんじんマーケット側は「専門販売業者」と判断して彼らにペナルティを課した。

業者用のプログラムも密かに販売されている。掲示板の貼り付けなど中古マーケットの「業者遮断」システムを無力化させるプログラムだ。

特ににんじんマーケットはGPSシステムを利用した「隣人間の中古取引」ができることが特長だが、プログラムはこれを無力化させるものだ。GPSを迂回(うかい)し、自分の居住地以外の地域の掲示板にも商品情報を掲載することができる。

あるオンラインコミュニティで見つけた「にんじんマーケットプログラム」の広報掲示板には、「にんじんマーケットに品物を掲載すれば全て売れます。売れない品物がないほどよく売れています。なので、専門的に販売されている出品者様が多いです。出品者様は莫大な収益を得ています」と宣伝している。

取材の中で接触した別のプログラム販売者は匿名(とくめい)で活動していた。 メッセンジャー「テレグラム」の秘密チャットルームを使用し、関係者かどうか分からないようニックネームをアラビア語に設定している。販売者は自分のプログラムが「にんじんマーケットの地域制限を解除できる」とアピールした。

商品について尋ねると、「業者に人気が高く、プログラムアップデートを通じてアフターサービスまで徹底して行なう」と説明した。プログラムの価格は88万ウォン(約8万4000円)だった。記者が購入を悩むふりをして時間を稼ぐと、対話の内訳を全部削除した後チャットルームを出て、再び接触することはできなかった。

中古マーケットが「脱税の温床」に変質しかねないという懸念が出ているのも、中古マーケットを舞台に品物を売る業者のせいだ。

また、民主党のパク・ホングン(朴弘根)議員は8日、国税庁に対する国政監査で、にんじんマーケット、稲妻市場など中古取引アプリに対する脱税防止対策を求めた。

中古マーケットは課税の死角地帯だ。取引頻度や金額による課税基準がないためだ。現行法上、商品を販売したりサービスを提供する事業者は事業者登録を行い、付加価値税10%を申告・納付しなければならない。事業所得が発生したら、総合所得税の課税基準に従い6〜45%を税金として払わなければならない。一方、業者らは繰り返し収入を上げていても、事業者登録さえせず1ウォンの税金も納めない。

海外ではすでに課税規定を設けている。各国を代表する中古マーケットを見ると、日本のメルカリでは1点30万円以上の貴金属・美術品の販売と継続的・反復的に行われる営利活動に対して所得税が課されると明示されている。フランスのル・ボンコアン(Le boncoin)の場合も、年間収入が305ユーロ(約4万円)を超える販売者に課税する条項を設けている。

イナ(仁荷)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「所得があれば税金もかかるべきだ。それが正義であり公平」と語り、「中古マーケットでは個人と専門販売業者は区別しなければならない。専門販売業者を選り分け、彼らに税金を課す仕組みと国税庁の努力が必要だ」と述べた。

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