“バカ殿様”岸田首相が日本で歓迎されるワケとは=韓国報道

“バカ殿様”岸田首相が日本で歓迎されるワケとは=韓国報道

“バカ殿様”岸田首相が日本で歓迎されるワケとは=韓国報道(画像提供:wowkorea)

就任から2か月を迎えた日本の岸田文雄首相のリーダーシップが問題視され始めた。これまでの首相たちに比べて、カリスマ性に劣るという指摘が提起されているのだ。岸田首相の年内の訪米が不透明になり、このような不満が高まる中、むしろ日本にはカリスマ性のないリーダーが相応しいという主張も出てきて、注目を集めている。

岸田首相が菅義偉元首相の後を継いで2か月目となった今月4日、東京大学名誉教授の御厨貴(みくりやたかし)氏は『週刊文春』で岸田首相に向けて酷評を浴びせた。御厨氏は「「聞く力」が自身の長所だとアピールこそしていますが、記者会見を何度開いても、本当にやりたいことが見えてこない」と一喝した。御厨氏は岸田首相が主張する“新しい資本主義”や“成長と分配の好循環”に対する説明も曖昧だと付け加えた。

岸田首相は自民党の名門派閥である宏池会のリーダーだ。自民党内部でも自由主義の“ハト派”だと言われており、韓国や中国など周辺国との関係を重視する政派だ。歴代の首相を4人も輩出した名門政派を率いてきただけに、岸田首相の哲学総論は認めるというムードだ。しかし、問題は各論だ。御厨氏は「安倍元首相なら自分の意思を明確にしたはずだが、岸田首相にはそれがない」とし、岸田首相がこの10年間の首相とは確実に違うと評価した。

選挙で敗れた党内ナンバー2の辞職届をクールに受け入れたことも、“行く手を選ばない”岸田首相のスタイルを示している。先月30日、当時の甘利明自民党幹事長が地方区選挙で落選するという前代未聞の事態となり、大きな衝撃を受けた甘利氏が辞意を表明した。すると、岸田首相はためらうことなく外務大臣を務めていた茂木敏充氏を後任に選んだ。この光景は「この人を必ずこの席に座らせる」という意志が強かった安倍元首相とは違い、岸田首相は内閣人選に意地を張らない方だという認識を与えた。

このように岸田首相は楽天的でのんきだという評価を受けているが、そのためだろうか。岸田首相がかぶっている“王冠”の重さにもかかわらず、若さを維持しているという評価まで出るほどだ。オバマ元米大統領は就任44日で白髪が増えたことが注目されたが、岸田首相は首相になった後も活力があふれ、ストレスも受けていないという話が出ている。

日本国内の保守右派勢力は岸田首相の“無色無臭”のリーダーシップを集中的に攻撃している。日米関係を重視する人々は安倍元首相とドナルド・トランプ元米大統領が互いを「シンゾウ」「ドナルド」と隔意なく呼び合い、男の友情を誇示したことへの懐郷が依然として強い。それに比べて、就任から2か月が経つにもかかわらず、米国訪問の日程さえ決められずにいる岸田首相が彼らのお眼鏡にかなうわけがない。

国際社会の視線では、依然として日本と米国は一体となって動いているようだ。日本は米国が主導した石油備蓄油の放出に血盟である英国よりも積極的であり、また北京冬季五輪の外交ボイコットを決定するにあたっても米国政府の口が開くのを指をくわえて待っている状況だ。

しかし、岸田首相が親中派の林芳正氏を外務大臣に任命したうえ、米国が主導した北京五輪の外交ボイコット問題について岸田首相が「日本は日本の立場で考える」と明らかにしたことを問題視し始めてから、日本内部では米国と中国のどちらの機嫌も損ねない“二股外交”をしているという批判が出ている。

主権を強調する発言に聞こえるが、日米同盟を最優先価値と考えてきた日本内の保守右派は驚いた様子だ。中国との関係を考慮したため、米国が日本を信じられず、岸田首相が訪米日程を決定できていないのはこのためだという主張にもつながっている。

しかし、岸田首相の“無色無臭”のリーダーシップこそ、日本社会に適していると言われている。昨年、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)で死亡したお笑いタレントの志村けんさんのお笑い番組『志村けんのバカ殿様』がヒントになるだろう。バカ殿様は下人たちにいたずらをし、侍女たちにセクハラをするのが人生の楽しみだが、病気の部下たちを直接気遣うなど、これといった深刻な悪意はない人物だ。バカだが悪気はない殿様で、部下から信頼される存在でもある。このお笑い番組は1986年からフジテレビで放映され、番組の主人公である「バカ殿」を演じた志村けんさんが死亡したことで番組に幕を閉じた。

日本週刊誌「現代ビジネス」は「バカ殿様が日本人に歓迎されるのは、ある意味、日本人の理想的なリーダー像を暗示しているため」と分析した。これは日本型経営の重要な要素とされる“おみこし経営”と同じだ。祭りの時に神様を乗せる輿のことを「おみこし(お神輿)」というが、複数の人が背負って運ぶだけに、上司のリーダーシップは特に必要ではない経営形態だ。つまり、日本では上司が実務に責任を持たず、優秀な部下が事業を総括するやり方が理想的だと考えている。愚かで怠け者の「ホヤ」上司が、愚かで勤勉な「ホヤ」よりもましだという韓国の笑い話とも似ている。

リーダーシップが感じられないという岸田首相も、個人よりも組織を中心にして会派らしい政治をしているという評価だ。宏池会は政策派閥と呼ばれるほど政策に強い政治家が多い派閥であるため、政策は専門家に任せる方だという。岸田首相個人のリーダーシップとは別に、結局、重要なのは現場の官僚だということだ。

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