韓国へのウクライナ難民「0」はなぜか?

韓国へのウクライナ難民「0」はなぜか?

ウクライナからの難民のうち、韓国に難民申請した件数は「皆無」であることがわかった(画像提供:wowkorea)

ロシアがウクライナに侵攻してきょう(24日)で1か月が経ったが、ウクライナからの難民のうち、韓国に難民申請した件数は「皆無」であることがわかった。「ウクライナ人の難民申請がないため、積極的な受け入れを論じる理由がない」というのが韓国政府の見解である。しかし在韓ウクライナ人たちは「韓国政府の消極的な難民受け入れ政策が、難民申請“不在”の原因だ」とし「前後があべこべだ」と主張している。

韓国の新聞社“ヘラルド経済”によると、ロシア侵攻による韓国へのウクライナ人の難民申請は現在「0件」である。ことしの初め、ウクライナ人1人が難民申請をしたが、これは今回の事態とは関係のないものであった。

韓国法務部(省)の関係者は「韓国への難民申請があってから、受け入れるかを決定するという受動的なかたちの業務だ」とし「法務部は、韓国に滞在しているウクライナ人3800余人に対して人道的次元の滞在延長措置をとるなど、積極的な支援をしている」と語った。

しかし在韓ウクライナ人たちは「消極的な韓国政府の難民政策ゆえに、申請ができないのだ」と主張している。

韓国在住のウクライナ人の一人は「韓国の難民申請は、韓国にいてこそ可能なものだ」とし「ウクライナの難民たちはビザがなかったり、飛行機にも乗れない人たちがほとんどであるため、難民申請自体が不可能だ」と語った。

また「韓国政府は『他国の韓国大使館でビザを受け取ることができる』と言っているが、これもまた意味がない」とし「戦争でビザ申請に必要な書類をもっていない人たちが多いからだ」と説明した。

フランス・ドイツなどの先進国と、ポーランドをはじめとしたウクライナの隣国など多くの国は、ウクライナの難民を積極的に受け入れている。経済ランキングで10位以内の国のうち、中国とインドを除いては皆が難民を受け入れている状況である。

日本の場合は身元保証がなくても入国を許可し、今月2日「避難民開放宣言」をした当日だけでも73人の避難民を受け入れている。その他フィリピン・マレーシアなどの国々も、難民を積極的に受け入れ始めている。

一方、韓国の市民社会では「韓国政府も難民を積極的に受け入れる責任がある」という声が高まっている。人権運動市民団体“人権連帯”のオ・チャンイク事務局長は「韓国が今日のように成功を収めることができたのは、他国からの助けがあったからだ」とし「韓国は先進国として、人間の尊厳と価値を守るべき責任がある」と語った。

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