シンガポール首相「ウクライナ問題で中国を孤立させてはいけない」と米政府に警告

シンガポール首相「ウクライナ問題で中国を孤立させてはいけない」と米政府に警告

シンガポール首相「ウクライナ問題で中国を孤立させてはいけない」と米政府に警告(画像提供:wowkorea)

ウクライナ戦争の長期化にともない、米中関係も緊張の度合いを増している。そんな中、シンガポールのリー・シェンロン首相が訪米時、中国への対応方法を提言していたことが分かり、話題を呼んでいる。シンガポール・メディア「聯合早報」が伝えた。

報道によると、リー首相は先日、「ウォール・ストリート・ジャーナル」誌のインタビューにおいて「米国はウクライナ戦争を理由に中国を孤立させるべきではない。また、ウクライナ危機を民主主義と専制主義の対決と定義するべきではない」と述べた。

リー首相はインタビューで、ウクライナ問題は米中関係をさらに複雑なものにする可能性があるため、慎重に対応しなければならないと強調。その上で、「(ウクライナの)主権・独立・領土の確保については、中国は反対しないだけでなく、見えない形で支持をしてくるだろう。しかし、ウクライナ危機を民主国家と独裁体制の対決と定義した場合、中国を『誤った陣営』に走らせてしまうことになる」と警告した。

さらに、米中共存の道については「米中両政府は互いに信頼を失っているが、共存のためには妥協が必ず必要だ。感染症対策・気候変動・貿易などの分野で協力していくことはできるはずだ」と述べた。

また、中国の興隆に対して欧米の力が弱まっているという見方については「まったく信じない」と述べた。

リー首相は「中国を含むいくつかの国は、民主主義体制では世界の変化のスピードに対応できないと考えている」とした上で、「米国は多くの問題を抱えているが、だから未来がないと断定するのは非常に軽率な結論だ。独りよがりの仮説と強硬すぎる行動には代償がともなう」と述べ、中国政府の姿勢を間接的に批判した。

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