バイデン氏の「訪韓」と経済・安保・外交の「トリプル成果」=韓国メディアのコラム

バイデン氏の「訪韓」と経済・安保・外交の「トリプル成果」=韓国メディアのコラム

バイデン米大統領の「訪韓」は尹錫悦政府にとって絶妙であった(画像提供:wowkorea)

「大統領の成功」の核心は経済と民生だ。大統領が再選に挑戦しようとすれば、経済の状況は当落を左右する。1992年、湾岸戦争に勝利したジョージ・H・W・ブッシュ米大統領(当時)がクリントン氏に敗れたのは、経済のゆえだった。大統領の国政運営の評価も「民生経済」がその核心である。

「成功」を目指すユン・ソギョル(尹錫悦)韓国大統領の認識ははっきりしている。尹大統領は「繁栄と豊かさ・経済的成長は、自由の拡大だ」と前提し「飛躍とすばやい成長が社会の対立と両極化を解決し、自由と民主主義そして社会発展を率いていくことができる」と語った。

ジョー・バイデン米大統領の「訪韓」は絶妙であった。米韓首脳会談で外交と経済そして安保の「トリプル成果」が期待されたためだ。輸出中心の対外依存型の韓国経済にとってトリプル成果は、民生経済回復のきっかけとなり出発点となるだろう。訪韓のタイミングは完璧だった。尹政府が「グローバル・ハブの半導体超強国」を目指しているからだ。バイデン大統領の到着後、最初の訪問地がサムスン電子の半導体工場であったのは、象徴的なことである。米韓半導体同盟は、これまでの両国間における安保中心同盟が技術経済同盟へと進化する出発点である。米韓安保協力は「安経同行」(安保と経済がともに進む)の戦略である。半導体の供給網協力強化の経済安保協力は必須である。バイデン大統領の訪韓は経済安保同盟の次元において、半導体を超えバッテリーと電気自動車等までを含めた先端産業供給網の相互協力を狙ったものである。

米国は、これまで市場に任せていたグローバル・バリューチェーンを変更しようとしている。中国やロシアのような対立国を政治・外交的にけん制することがその核心である。これは韓国にとって、難しくもあり困った状況でもある。米国の先端技術と韓国の優秀な生産技術を結合したウィンウィン(win-win)のプラスサム(Plus-Sum)産業協力モデルが、現実的な方向となるだろう。韓国の意思とは関係なしに単純な利用物とならないよう、現実を考え動かなければならない。

国際・政治・経済の主要な行為者でありグローバルリーダーとなる道は単純だ。尹大統領は就任の辞で「飛躍とすばやい成長は、ひとえに科学と技術そして革新によってこそ可能だ」と語った。経済安保補佐官室を通じた経済安保同盟の政務的管理とともに、科学技術の革新がその核心である。韓国経済の企業たちは、すでに米国・日本と半導体同盟を結び、大規模な投資を行なうなど先を進んでいる。

尹大統領は「自由な政治的権利・自由な市場が繁栄と豊かさを可能にし、繁栄と豊かさそして経済的成長が自由の拡大だ」と語った。韓国政府はこの時、自由と創意の条件・環境づくりをし、落伍者への再挑戦のチャンスと共同体責任保障の役割を担当するのである。

米韓首脳会談と尹政府の安保・経済・外交のトリプル成果が、民生経済回復と成長の出発点になることを期待する。成功する大統領は「経済」が出発点である。

韓国トングク(東国)大学のパク・ミョンホ政治学科教授

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