「ママ、ドアが開かない」…尹大統領も訪れた半地下住宅=韓国

「ママ、ドアが開かない」…尹大統領も訪れた半地下住宅=韓国

韓豪雨で"半地下"浸水し死者

記録的豪雨で韓国ソウル・クァンアク(冠岳)区シンリム(新林)洞の半地下住宅が浸水し、2人の娘と孫娘を失うことになったA氏が10日、「2人目の娘が私の病院の日程に合わせて、よりによってこの日(8日)休暇を取ったが、私が病院に入院さえしていなかったら…」と自責した。

A氏は10日、中央日報とのインタビューで「私の家族がなぜこんな経験をしなければならないのか」として以下のように話した。

A氏は「入院さえしなければ、あの子は(出勤して)死ななくてすんだはずなのに、私は母親の資格がない」とし、「すべてがうそのようだ」と話した。

8日夜、A氏の2人の娘と孫娘(13)は自宅が雨水に浸かる被害に遭った。出動した警察が排水作業を行った後、彼女らを発見した時は全員死亡した状態だった。長女のB氏には発達障害があり、次女のC氏が面倒を見ていたことが分かった。

C氏は事故当日の午後8時37分、母親(A氏)に電話をかけ、「水の流れで(開けていた)玄関のドアが閉まってしまったが、水圧のため開かない」と涙声で話した。その後8時43分と8時53分、知人に電話をかけ「119が電話に全く出ない」と助けを要請したが、最後の通話で接続が切れたと伝えられた。

A氏は半地下住宅で家族が惨事にあったことに対して「使ったビニール袋まで再利用しながら貯めたお金で初めて用意した家だった。引っ越してくる時はこのようなことが起きるとは夢にも思わなかった」として「他人に何かを施して生きることはできなくても、借金したり迷惑をかけることはなかった。なぜ家族がこんな経験しなければならないのか」と気持ちを吐露した。

C氏はデパート免税店販売サービス労働組合ブルベルコリア支部総務部長だった。

全国サービス産業労働組合連盟は副顧問を通じて「いつも明るく笑っていた人の悲報に衝撃と悲しみでいっぱいだ」とし、「労働者が尊重される世の中を作るために声を高めた立派な活動家であり貴重な同志であった」として深い哀悼を表わした。

一方、9日、新林洞半地下住宅街を訪れたユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は現場を点検した後、「ここに住んでいた方が避難できなかったのか」とし、「昨夜から水位が上がったんだな」と残念な様子を見せた。

尹大統領は点検後、行政安全部に「自治体とともに高齢者、障害者などの地下住宅を正しく点検せよ」「根本的な対策を取り、被災者の日常回復のために十分な支援を」と指示した。

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