中韓外相が「チップ4」「サード」など率直な対話…「中韓関係が変わった」=韓国報道

中韓外相が300分間、両国の懸案において熾烈(しれつ)な外交戦を繰り広げた。米国主導の半導体供給網協議体「チップ4」(米・日・韓・台)から「サード」(THAAD:終末高高度防衛ミサイル)「限韓令」(韓流制限令)まで、すべての懸案を議題のテーブルにのせた。修交30周年を迎え和気あいあいとした雰囲気の中、韓国は「和而不同」(わじふどう:和して同ぜず)を、中国は「独立自主」を言及した。

9日午後(現地時間)韓国のパク・チン(朴振)外相と中国の王毅(おうき)国務委員兼外相は、山東省青島のホテルに設けられた和談場で、100分間少人数による会談を行なった。比較的デリケートな懸案が論議されたこの会談で、パク外相は「韓国はチップ4予備会議に出席する」と伝え「全面的に国益にしたがって判断した」と明らかにした。王毅外相は関連動向を注視している中国の立場を説明しながら、パク外相の説明を「真摯(しんし)に傾聴した」と語った。パク外相は「今後も類似した問題については、国益にしたがって判断する」という原則を強調し、王毅外相は「韓国側が適切に判断していくことを期待する」と語った。

今回、韓国のチップ4参加について「韓国の商業的自殺」と強く反発してきた中国の態度に変化がみられた。「チップ4への参加を阻止できなければ、中国の立場を積極的に考慮するよう誘導する」という発想である。中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は社説を通じて「韓国がやむを得ず米国の小グループ(チップ4)に合流しなければならないのなら、韓国がバランスをとって是正する役割をすることを国際社会は期待する」と伝えている。

サードに関しては「双方が各自の立場を明確に公表する」と、韓国外交部(外務省)の当局者が明らかにした。中国側は「サード3不」(サードの追加配置の不可・米ミサイル防衛システムへの不参加・日米韓3角軍事同盟への不参加)を要求し、韓国側は「約束でも合意でもない」という立場である。「北朝鮮の核ミサイル脅威に対応するため必要だ」とする韓国側と、「米国が中国をけん制しようとする目的だ」とする中国側が率直に対話を交わしたかたちとなった。双方は「それにもかかわらず、この問題が今後の中韓関係の発展において妨げとなってはならない」という基本原則において互いに共感した。

パク外相はつづく100分間の拡大会談で、中国が2016年の韓国サード配置への報復として実施した「限韓令」の解除を要求した。これに対し王毅外相は「中国では昨年から韓国映画10編・ドラマ10編が輸入され、ゲームも4つが追加された」とし「努力している」と語った。

「率直で友好的な雰囲気で、生産的な対話であった」という評価が出ている中、微妙な神経戦もみられた。王毅外相は、両国が守るべき5つの事項で「独立自主を堅持し、外部の障害と影響を受けないこと」「互いの内政に干渉しないこと」などを提示した。一方パク外相は、今月5日の東アジア首脳会議(EAS)の外相会議で「力による一方的な現状変更は許されない」として、台湾海峡問題についての立場を明らかにしている。

両外相は拡大会談につづき100分間の夕食会を行ない、この日5時間をともに過ごした。

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