「パラサイト半地下の家族」から3年…依然として半地下に閉じ込められた人々=韓国

大学を卒業して就活生を口実に小説を書いていた時、半地下で生活したことがある。部屋の片側の小さな窓一つが、唯一外の空気と光を部屋の中に入れてくれる通路だった。昼になると通り過ぎる人たちの足が見え、時々酒に酔った人が小便をしたり吐いたりすることもあった。その経験のせいだろうか。ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト半地下の家族」を見た時、その共感は特に大きかった。ギテク(ソン・ガンホ)が半地下のその窓を通じて外を眺めるその凄然とした表情が胸に響いた。

半地下の暮らしが大変なのは、その空間的な不便はもちろん消えない湿気の不快さも大きかった。日差しがほとんど入ってこないため洗濯をして干しても乾かず、乾いた後も湿気が含まれた匂いが服に染みこんだ。「パラサイト半地下の家族」でパク社長(イ・ソンギュン)が運転手として働くことになったギテクの体に染み込んだ匂いにすぐ気づき「これは何の匂いだ?」と尋ねる場面で笑いが起こったのもまさにその共感が大きかったからだった。まるで世の中は民主化され、それで持てる者であれ持てない者であれ、一緒に暮らしているように見えるが、彼らの間には明確な線が引かれているということをまさにその匂いが証明しているからだった。

半地下は災難にも脆弱(ぜいじゃく)にならざるを得なかった。特に、洪水になると流れてきた水が上がってきて部屋の中まで侵入することが少なくない。「パラサイト半地下の家族」で突然の豪雨で旅行に出たパク社長の家に押しかけた時、その邸宅でまるで自分の家のように酒を飲んで遊んでいたギテクの家族が暗いテーブルの下に隠れる場面で笑った理由もその経験によるものだった。そっとそこを抜け出して降り注ぐ豪雨の中、低地で水に浸っている半地下の自分の家に帰るギテクの家族の姿。彼らが再び戻った半地下の家に侵入してくる水は、「これも生きられる」と思った彼らのファンタジーを現実に引き戻した。

最近、突然の豪雨によってソウル・クァナク(冠岳)区に位置する半地下が浸水し、一家3人が死亡した事件は、「パラサイト半地下の家族」の話がただの映画的虚構ではない現実だということを再び思い出させた。もちろん、あまりにも早く増えた水のせいで起きた惨事ではあるが、半地下が果たして正常な生活空間なのかという疑問を抱かせたためだ。そもそも半地下はパク・チョンヒ政権時代、北朝鮮の空襲や市街戦に備えるための地下空間を義務付けて作られたという。しかし、都市に人口が集中し、貧しい移住者たちが半地下を生活空間として使い始めたのだ。

昨年末基準で韓国全国で半地下世帯は32万7000世帯余りだが、このうち31万4000世帯余りが首都圏に集中しているという。大半が急に人口が増え、労働者の住居が必要だったり、乱開発で小規模な建物を大量に建てたところに半地下の住居施設が多くできたという。半地下住宅は浸水はもちろん、日照量不足と結露、カビなどに脆弱で換気も難しく、火災発生時にも緊急避難が難しい。 したがって、基本的な住居権さえ担保されない半地下に対する対策作りが急がれる状況だ。

「パラサイト半地下の家族」が半地下住居問題を喚起させ、しばらくその対策議論に対する話が出てきてはいたが、実質的対策は依然として登場していない。今回もまた半地下住居に対する関心が生まれてもうやむやに消えるならば、ますます気象異変による災難リスクが高まっている現在、また別の悲劇が続くということは火を見るより当然の結果ではないだろうか。

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