社会人の女性居住者に「男を連れてくるな」と過干渉の家主、権限はどこまで?…「娘が彼氏を連れてきている」と親に連絡まで=韓国

韓国で社会人の居住者が「家主のお節介が度を越えている」という文章をインターネット上に掲載した。

ソウル市内のワンルームで一人暮らしをしている女性のAさんは先月30日、オンラインコミュニティーに「毎回『何号室に住んでいるの?』と聞く家主が負担だ。これに対して家主は『管理人として確認をすることは当然なのだから、気分を悪くしないで』と言っていた」と語り始めた。

家主の趣旨は理解できるというAさん。しかし彼女が不快に思っていることは「過干渉」だ。

Aさんは「この前、彼氏と一緒に部屋に入っていったが、家主に『あまり男を連れてこないで。建物の中や外が汚くなる』と言われた。だから彼氏と静かに自宅で遊んでいるのに、親の電話に『娘が彼氏をよく連れてくる』という内容の連絡をしたこともあった」と怒りをあらわにした。

しかも家主が、分別収集後あいさつをせずに通り過ぎたAさんの自宅前まで来て小言を言ったこともあるという。Aさんは「家主が突然自宅まで来て『話があるからドアを開けてほしい』と言った。だけど私がドアを開けないでいると家主が外で怒鳴るので、外に出て話をしたこともある」と吐露。

保証金1000万ウォン(約110万円)に毎月50万ウォン(約5万円)の家賃を払っているAさんは「少ない金でもなく、金を支払って住んでいる所でこんな扱いを受けるなんて非常に不快。居住者は家主に比べて“弱い立場”にあるようだ」と悔しそうにした。

Aさんの話のように居住者は本当に家主に比べて法的に“弱い立場”なのだろうか。そして家主が法的に居住者に行使できる権限はどこまでなのだろうか。イーデイリーSNAPTIMEが不動産専門のチョ・セヨン弁護士にインタビューをした。

Q.家主が居住者に自宅への招待に関して「特別な理由なく」制限することは適当なのか?

チョ弁護士:ワンルームのような場合は部屋ごとに保証金と家賃を出す形態だ。一言で言えば、寄宿舎などとは違うということ。だから居住者は、自宅を使用・収益にできる占有権を持っている家主に特別な理由なく知人を自宅に招待できないように制限することは明白な「プライバシーの侵害」だ。例外として友人などを自宅に招待して、隣の部屋などから抗議が入ってきたら家主が制限をすることができる。

Q.居住者は「ドアを開けてほしい」という家主の要求に無条件に従う義務があるのか?

チョ弁護士:家主が居住者の自宅前に行き「ドアを開けてほしい」と強要・脅迫をすることは「住居侵入」とみなすことができる。居住者はそのような家主の行為に不快や恐怖を感じたなら、すぐに警察に通報しなければならない。自宅に対する所有権が家主にあるからといって居住者の空間を強制的に侵入しようとすることや不法に利用してはいけない。

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?