トルコ大震災死者2万人以上…天候悪化と救援物資不足 = 韓国報道

トルコ・シリア大震災の死者は増え続け、ついに2万1000人を超えた。 天候の悪化と食糧・医薬品不足も追い討ちをかけ被害はさらに拡大している。

現地の情報によると、今回の地震による死者は10日午前2時(現地時間)現在、少なくとも2万1051人となっている。トルコで1万7674人、シリアで5245人が死亡した。負傷者数も8万人近く発生している。トルコ・シリアでは3万2000人以上が死亡した1939年の地震に次ぐ、深刻な被害が出ている。米国の地質調査局は、今回の地震による死者が10万人に達する可能性を示唆している。また、豪州地震センターのキャビン・マッキュー理事は、ニューヨークタイムズのインタビューで被害の復旧には10年以上かかるだろうと述べた。

天候の悪化が被害を大きくさせている。雪や雨が続いて気温が下がり、救援隊員や物資の到着も遅れている。このため救助を待っている間に低体温症で死亡する犠牲者が増えている。シリア北西部に住むアフメット・トクゴーズさんはフランス日刊紙ルモンドの取材に「がれきの下敷きになっている人々は、寒さで死ぬだろう」と語った。地震が発生したトルコ南部とシリア北部の気温は連日氷点下を記録している。

物資の不足も日を増すごとに悪化している。2011年から内戦中のシリア北部では、食糧や医薬品、燃料不足が特に深刻だ。少なくとも400万人が救援部隊の助けなしには水や食糧などを確保できない状況だ。シリア北部で働く医師のモハメド・ハスンはBBCのインタビューに、「今ある医療用品の数はシリア北部の需要の20%にも満たない。どうかより多くの人を治療できるように医療用品と援助、(医療スタッフ)訓練を拡大してほしい」と述べた。世界保健機関(WHO)は、物資の不足が解消されなければ、2次災害が続く恐れがあると警告した。

幸いなことは、10日からシリア北西部の救援活動が本格化しているという点だ。国連は9日にトルコ国境からシリア北西部へ救援物資の供給を開始した。これまでシリア政府は、反政府軍が掌握しているシリア北西部で、政府の承認を受けていない救援活動を事実上禁止してきた。 シリア政府は民間人虐殺の疑いで国際社会から制裁を受けており、国際社会がシリアを支援したくても方法がない状況だった。国連は経済制裁とは関係なく、援助を拡大するよう安全保障理事会とシリア政府に要請する計画だ。

救助人員と物資も続々と補強されている。 テュルキエ政府は、11万人以上が救助に参加していると発表した。 また、地震被害者に1世帯当たり1万リラ(約7万円)を支援することにした。 韓国など95ヵ国も9000人近い救助人材と救助物資を送る予定だ。

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