「レイプされた」男の”うその通報”に警察車両4台出動、虚偽通報で即決裁判に=韓国

韓国チュンチョンナムド(忠清南道)チョンアン(天安)に住む男が「レイプされた」と警察にうその通報をして即決裁判(地方裁判所の判事が軽微な犯罪事件に対し、簡略な手続きによって処理する裁判)に移された。

4日、忠南警察庁によると先月14日、天安でA容疑者から「レイプされた」との通報が入ったという。A容疑者は、位置を確認する警察官の質問に「チェジュ(済州)島」と答えて笑うなど、警察官をからかうような態度を取った。しかし警察は、実際に被害に遭っている可能性も念頭に置き、警察車両4台を現場に向かわせた。

出動した結果、A容疑者の通報は「うそ」と判明。当時、現場に向かった警察官のボディーカメラに録画された映像には、A容疑者が「何もないよ」と再びからかうような態度を取る場面が映っていた。

A容疑者は、うその通報をした後も反省するような態度はなく、むしろ警察官に対して「(うその通報を認めたのだから)もう終わりでいいよな」と高圧的な態度を取ったという。

なお、A容疑者は警察官から「うその通報をした場合、60万ウォン(約6万円)以下の罰金に処される」という話を聞いて、ようやく反省する態度を見せた。

軽犯罪処罰法(韓国)によると、起きていない犯罪や災害をでっち上げて公務員にうその通報をした場合、60万ウォン(約6万円)以下の罰金、拘留または過料の刑に処される。程度が深刻で、偽計による公務執行妨害容疑が認められる場合には、刑法により5年以下の懲役または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金に処される。

一方、警察は直近5年間の虚偽通報のうち、88.3%にあたる1万9055件については刑事立件、軽犯処罰(即決審判)となった。消防は、0.6%にあたる38件について過料を課した。

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