2022年「人権運動家401人」が殺害された…コロンビアやウクライナなど＝韓国報道

昨年（2022年）、26カ国で401人の人権運動家が殺害されたことが分かった。大部分が南米とウクライナに集中した。

4日（現地時間）、英ガーディアンは「一線の人権運動家たち」（FLD）が発行した報告書を引用し、昨年殺害された人権運動家の46％である186人が南米コロンビアで殺害されたとし、このように伝えた。ウクライナでは50人の人権運動家が殺害され、コロンビアに次いだ。その次はメキシコ（45人）、ブラジル（26人）、ホンジュラス（17人）の順となった。

南米国とウクライナで発生した人権運動家殺害件数を合わせると、全体の80％を超える。

FLD臨時事務局長は「中南米が変わらず人権活動家たちにとって最悪の地域であることが確認された中、400人を超える運動家が殺害される状況に達した」とし、「ロシアに侵攻されたウクライナが人権運動の死角地帯に浮上した」と述べた。

人権運動家の中でも、土地や環境、原住民の権利保護を率先する彼らが主に標的となることが分かった。FLDによると、昨年殺害された人権運動家のうち、こうした分野で活動していた人は194人で全体の48％だった。特に、原住民保護に努める人は22％となった。

FLDは運動家たちが計画的殺人に遭っていると主張した。臨時事務局長は「運動家たちが命を掛けて不義に立ち向かい声を高め、運動の成果が出始めると、誰かが彼らを計画的に殺害している」と強調。また、「いままで起こったことは、運動家たちが抑圧に対抗し正義のための戦いを続けることを刺激しただけ」とし、「国際社会が彼らと連帯し、彼らの保護に共に乗り出さなければならない」と伝えた。

コロンビアの現地NGO団体インデパスによると、コロンビアではことしに入ってからも既に36人の運動家が殺害された。なお、2021年も38か国で358人の人権運動家が殺害され、コロンビアが138人と最も多かった。